まず知ることから!資産運用に活かせる資格の特徴と難易度
資産運用には興味があるけれど知識がないという人は、まずは正しい知識を知ることが大切です。そのために効率的な方法は、資産運用に関する資格を取ることです。今回は日商簿記検定、証券アナリスト、DCプランナーの3つの資格の特徴と難易度について紹介します。
就職や転職にも有利な日商簿記検定
お金に関する資格として最も有名なのが、日商簿記検定です。日商簿記検定は経理や財務についての幅広い範囲で出題され、有資格者は就職や転職にも有利となります。簿記、複式簿記など経理の基本的な知識が出題される初級から、実社会で役立つ企業会計などの知識が問われる1級まであります。検定は2月、6月、11月の年3回が実施されますが、初級はインターネットでの受験となっているため気軽に挑戦したい人におすすめです。難易度は初級がもっとも易しく、1級がもっとも難しくなっています。初級や3級では短期間の準備で合格することも可能ですが、2級以上は範囲も難易度も高くなるため数ヶ月前からしっかり準備をする必要があるでしょう。
1次試験の突破が鍵となる証券アナリスト
証券アナリストは株式市場、商品市場、景気動向など金融市場や経済についての知識が問われる資格です。日本証券アナリスト協会が主催する資格試験で試験は、1次試験と2次試験があります。1次試験では「証券分析とポートフォリオマネジメント」、「財務分析」、「経済」の範囲について出題され、回答はマークシート式で行います。一方、2次試験では「証券分析」、「企業分析」、「経済」、「職業倫理」の範囲を記述式で回答します。証券アナリストの資格の難しいところは、明確な合格ラインが定められていないことです。1次試験では、その回の受験者の平均得点から合格ラインを決められます。そのため、受験者の中で上位の成績を収める必要があります。ただし、記述式の2次試験は大幅に間違うことがない限り減点されることはないため、1次試験の突破は関門となります。
幅広い知識が問われるDCプランナー
DCプランナーは日本商工会議所と金融財政事情研究会の共同で実施する試験にパスし、さらに日本商工会議所への登録をもって有資格者となります。金制度、退職金制度、金融商品や投資、お金に関するライフプラン二ングなど幅広い知識が求められます。試験は1級から3級まであり、3級の難易度はそれほど高くありません。ただし、3級には資格登録制度はないので注意が必要です。各級とも試験は年1回実施されますが、1級を受験できるのは2級合格者のみに限定されています。
まとめ
お金の流れや制度について知ることは、資産運用の第一歩です。なんとなく難しそうと思っていても、知ってみると意外と簡単だったり、経済情報やニュースがよくわかるようになったりしますよ。