お歳暮は贈るべき? 支出は抑えても感謝の心は伝えたい
秋も深まってくると、年末のことが気になってきますね。お歳暮のコーナーが開設されているところも、目にするようになってきました。年末は何かと行事が増えるので、できるだけ出費は抑えたいと思っている方にお歳暮をおトクに贈る方法をお伝えします。
お歳暮の価格はいくらがベスト?
お歳暮は、お正月に先祖の霊を迎えるお供え物として、本家や実家に贈られていたことがはじまりです。明治30年代になると親や親戚だけでなく、お得意先やお世話になっている方へ贈る習慣が定着しました。
今では「今年も1年間ありがとうございました」の気持ちを込めて渡す贈り物の意味合いで捉えられています。
さて、気になるお歳暮の価格ですが、安い価格のものを贈るのは、相手に失礼になるのではないかと心配になることも多いものです。
そのお歳暮の価格帯は3000~5000円が相場になっているようです。アサヒグループホールディングス(2017年11月)の調査(*)によれば、3000円台が最も多く46.5%、次いで5000円台が38.6%となっています。
親や目上の方には、やや予算を高めにする傾向があり、贈る相手にあまり気を遣わせない金額が3000円くらいだという声もありました。
贈り先は自分の両親、義理の両親、親戚、自分の兄弟、友人の順になっています。
しかし、いくらのものを選ぶのかという前に、相手の趣味や嗜好にあう、もらってうれしいと思われるものが一番です。たとえば、お酒が苦手という方にアルコール類を贈っても喜ばれないでしょう。事前のリサーチも必要になってきますね。
お歳暮の出費を安くする方法1 商品券を使う
現金でそのまま買ってもよいのですが、金券ショップなどでギフトカードやギフト券を購入して支払うと1000円につき20~30円程度ですが、安く買うことができます。
また、デパートでのお歳暮の購入を考えている方は、友の会で積立をして満期になった金券で支払うこともできます。デパートによって積立内容は異なりますが、12回積み立てて1回分がプラスされるものが多いようです。
お歳暮の出費を安くする方法2 早期割引を利用する
お歳暮は、年末押し迫ってから手配するよりも11月中に予約注文をすると、20~30%割引するところもあります。
また、ポイントカードを導入している店舗では、日頃のポイント還元率の数倍にするなど、お歳暮の顧客獲得を狙うところもあります。早目に予約することでおトク度が変わってきます。
お歳暮の出費を安くする方法3 ギフト対応のふるさと納税
意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ふるさと納税を自分で受け取る以外にお歳暮として利用することができます。
最近では、のし付きの対応や、送り主の記載有無、メッセージカードの有無などのギフト対応しているものも出ています。さらにクレジットカードで支払うことができれば、節税と、喜ばれる贈り物、地域への貢献のほかにクレジットカードのポイントと一石四鳥の効果が期待できます。
まとめ
お歳暮を贈るかどうかについては、アサヒグループホールディングスによる調査(*)によれば6割近くの人がお歳暮ギフトを贈る予定と回答しています。親や親類、親しい友人などに感謝の気持ちを伝える年中行事という感が強いように思われます。今年は出費を抑えつつ、自分の気持ちがより伝わるお歳暮選びができるといいですね。
*「お歳暮ギフト」に関する調査(20歳以上の男女対象)
アサヒグループホールディングス 2017年11月 インターネット調査