先物取引「貴金属」の特徴やリスクまとめ

投資商品

投資にはさまざまな方法があります。先物取引(さきものとりひき)もそのひとつ。わかりにくいと敬遠されがちですが、まずは仕組みを知っておきたいですね。今回は先物取引「貴金属」の特徴とリスクを解説します。

先物取引「貴金属」の特徴

先物取引とは、将来のある一定の日に、いくらで売買するか約束しておく取引のことです。現時点では、売買する価格と量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来たら売買をします。

この取引は、前もって売買する価格を決めておくことができますから、価格が変動しやすいものの場合は、売るほうも買うほうも、予定が立てられることがメリットです。これを「価格変動リスクの回避」と言います。

そして、貴金属もまた、価格変動しやすいものです。たとえばゴールドは、現在(2017年11月)1グラムあたり4,600~4,700円ですが、1年前の2016年の平均価格は同4,396円というデータがあります。もし1年前に、「2017年11月にゴールドを1グラム4,300円で買う」という取引をしていたら、実際には4,600~4,700円ですから、300~400円の得になりますね。
つまり、4,300円で買ったゴールドを4,700円で売り、400円の利益を出す。これが、先物取引で利益を出す方法のひとつです。

価格が将来上がれば、このように「安く買って、高く売る」ことで利益を出すことができます。では、下がる場合にはどうしたらよいでしょうか。
この時は、「高く売って、安く買う」方法で利益をあげられます。先物取引は、現物を持っていなくても売る取引ができることが大きな特徴です。

たとえば、現在1グラム4,700円のゴールドを、1年後にも4,700円で売る取引をします。この時ゴールドを持っていなくても「将来売る約束をする」だけなので、取引は可能です。そして1年後、予想通り値下がりして4,300円になっていたら、4,300円で買って4,700円で売るので400円の利益を得ることができます。

先物取引「貴金属」のリスク、注意点

先物取引を行うためには、他の金融商品と同様に資金が必要です。ただし、その金額は売買価格の全額ではありません。一例を出すと、100万円の取引であっても、将来売買するという約束を担保する「証拠金」として、15万円程度でもよいのです。これを「レバレッジ効果」と言います。レバレッジとは、「てこ」のこと。少しの資金で大きな取引ができるので、投資効率が高いところがメリットと言えますが、同時にリスクにもなります。

つまり、レバレッジ効果により、少しの資金で大きな利益を上げる可能性もありますが、大きな損失を生むリスクにもなるわけです。
損失が出ると、証拠金の追加が必要になる場合があります。これを追証(おいしょう)と言いますが、価格の変動によって必要になりますので注意しなくてはなりません。

まとめ

貴金属の価格は、国際的な社会情勢によっても影響を受けます。たとえば、金融不安が広がると貴金属の相場は上がることが多いようです。ニュースなどもチェックして、今後の相場を読むのも楽しいのではないでしょうか。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に...

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