初めてのiDeCo! iDeCoの始め方

投資商品

「老後のお金が心配」と思う女性が増えています。そんな人にピッタリなのがiDeCo(=イデコ)という制度。
今回は、節税しながらおトクに老後資金を貯められるiDeCoの始め方を解説します。

金融機関を選ぼう

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」とも言われ、ひとことで言うと「自分で作る年金」です。60歳まで毎月お金を掛けていきますが、掛け金は全額が所得控除になるので、節税ができて大変おトク。

iDeCoは銀行や保険会社、証券会社などで扱っています。そこで、まずはどの金融機関にするか選びます。
たくさんの金融機関がありますが、選ぶポイントは次の4つ。60歳までの長いお付き合いになるので、ここはしっかり比較しましょう。

1.運用商品のラインナップ:運用はバランスが大切。複数の運用先がバランスよく揃っている金融機関がオススメです。
2.口座管理のコスト:毎月かかる「運営管理手数料(口座管理手数料)」が安いところを選びましょう。少額でも毎月かかれば総額では大きな違いです。
3.投資信託のコスト:口座残高に比例して「信託報酬」というコストがかかります。これも安い金融機関、運用商品を選びましょう。
4.フォローアップサービス:始めのうちは心配なことや、わからないことも多いもの。そんな時にはわかりやすいホームページや、親切なコールセンターや相談窓口があれば安心です。

iDeCoの口座を作ろう

金融機関が決まったら必要書類を取り寄せます。店頭の他インターネットでも請求可能。請求時には職業を確認されます。これは職業によって申込書類が異なるからです。

会社員であれば、「個人型年金加入申出書(第2号被保険者用)」を記入します。
さらに、勤務先の会社に書いてもらう書類があります。「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」です。総務や人事の担当者に記入をお願いする時には、記入見本と一緒に渡しましょう。

公務員の場合は、「個人型年金加入申出書(共済組合員用)」に記入します。
フリーランスなど自営業であれば、「個人型年金加入申出書(第1号被保険者用)」を使用します。
専業主婦の場合は、「個人型年金加入申出書(第3号被保険者用)」に記入します。

投資する運用商品の選び方

iDeCoの運用商品は、元本保証型と元本変動型に分けられます。
元本保証型は定期預金や保険が運用先。元本変動型は投資信託が運用先です。投資信託とは、投資家(=この場合はiDeCoの加入者)から集めたお金をまとめて、運用の専門家が株式や債券などに投資する金融商品です。

運用先の配分は自分で決めます。たとえば、定期預金に20%、国内株式型投資信託に30%、国内債券型投資信託に20%、先進国株式型投資信託に15%、先進国債券型投資信託に15%、というふうに。

配分指定は、iDeCo口座申し込み時か、もしくは口座開設後にします。申し込み時に配分指定書に記入して提出しましょう。口座開設後の場合、IDとパスワードが送られてきますので、それを元にログインし、WEB上で配分指定します。

運用先は一度決めたあとでも変更が可能。ライフスタイルの変化や運用商品の価格変動にあわせて、定期的に見直していくとよいでしょう。

まさに自分で作る、自分のための年金です。
始めた人からトクをするiDeCo、始めの一歩を踏み出してみませんか。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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