初めてのETF投資! ETFの始め方

投資信託

ETFは取引のしやすさや低コスト面が魅力の投資信託。「知っているけど、買ったことはない」という方も多いのではないでしょうか。
今回はETFの具体的な始め方を解説します。

ETFを始めるためには、まず証券口座を作ろう

ETFを始めるためには、証券会社で口座を開設する必要があります。銀行も証券口座の開設は可能ですが、銀行で開設した口座ではETFの取引はできません。ETFは証券取引所を通じての取引となるため、ETFの取引には証券会社で口座開設をしなければいけません。

証券会社選びのポイント

証券会社選びの一番のポイントは、手数料の安さでの比較検討です。手数料の安さで有利なのは断然ネット証券です。

例えば、最近、ネット証券では1日の取引が10万円以下の場合に、手数料は100円前後といったところが多いのですが、手数料ゼロという会社も出てきています。一方、窓口対応が可能な大手証券会社では10万円の取引に対して数千円の手数料設定となっています。
10万円で数千円のコストということは、例えば手数料が2000円だとしますと手数料率2%です。

運用開始早々、手数料ゼロと比較しますと2%分、出遅れることになります。資産運用ではコストを抑えて運用効率を上げることはとても重要になってきます。手数料はしっかり意識して証券会社を選びましょう。

投資するETFの選び方

現在、東京証券取引所には230銘柄のETFが上場しています。日本取引所グループのホームページでは上場しているETFの一覧を確認することができます。
日本取引所グループのETF一覧抜粋

上記一覧表は日本取引所グループのETF一覧よりTOPIXに連動する商品を抜き出したものです。他にも、外国株式、商品、不動産等に連動する多くの商品があります。
一覧表では、保有している限り継続的に引かれるコストである信託報酬率も確認することができます。運用方法が同じであれば、信託報酬は安いものから選ぶのが良いでしょう。

一覧表の右から2列目の各商品のパンフレットをクリックしますと、その商品の規模を表す純資産総額、市場価格、分配金利回り、最低購入金額等の詳細を確認することができます。

ETFの選び方の手順としては、まずTOPIXや日経平均といった対象指標を選択し、同じ対象指標の中でコストや規模等を比較して選択をしてゆくという2つのプロセスを通して進めていくことになります。

ETFの売買注文の出し方

証券会社で口座開設し、投資資金の入金が完了するとETFの注文が可能です。窓口や電話では証券会社の誘導に従って購入したい銘柄と購入口数等を伝えて注文を行います。
ネットでの注文も銘柄と購入口数を入力して注文を進めます。

ETFの売買注文には株式と同じようにリアルタイムでの取引が可能です。また「成行(なりゆき)」と「指値(さしね))といった株式と同じ注文方法も使うことができます
成行とは価格を指定せず数量のみを指定して注文をする方法です。指値とは希望の売買価格と数量を指定して注文をする方法です。

例えば、指値注文では希望の購入価格を1000円と指定した場合、市場価格が1000円以下にならなければ注文は成立しません。また希望の売却価格を1000円と指定した場合には市場価格が1000円以上にならなければ注文は成立しない仕組みとなっています。

小林 裕子

ひろファイナンシャルプランニング代表 CFP ・1級FP技能士 2008年FP相談業務開始。 2014年事務所運営スタイルを金融機関等からの紹介手数料を一切...

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