先物取引「農産物」の特徴やリスクまとめ

投資商品

投資には株式や国債をはじめ、さまざまな運用方法があります。先物取引(さきものとりひき)もそのうちのひとつ。
今回は、大豆やトウモロコシなどを扱う先物取引「農産物」の特徴とリスクを解説します。

先物取引「農産物」の特徴

先物取引とは、将来のある一定の日にいくらで売買するのか約束をしておく取引のことです。今ここに無いものを売ったり買ったりする約束をするのは、不思議なようにも思われますが、先物取引がどのようにして始まったのかを知れば簡単に納得できます。

先物取引の歴史は古く、江戸時代までさかのぼります。大阪の米商人たちの間で、米の売買価格を収穫前にあらかじめ決める取引が行われていました。米の価格は天候や天災によって常に変動します。しかし、あらかじめ価格が決まっていれば、価格変動のために損をしてしまうリスクを避けることができたのです。

さらに、米の値上がりを見越して買っておいたり、値下がりを見越して売っておいたりするなど、取引の仕組みを利用して利益をあげる人が現れてきました。
このように、江戸時代には先物取引の原型が出来上がっていたのです。

さて現代では、先物取引で扱われる農産物は一般大豆、小豆、とうもろこしです。先物取引では、将来価格が上がるか下がるかの見極めが大変重要です。
農産物の価格は天候・需給・為替によって影響を受けます。

先物取引「農産物」のリスク、注意点

先物取引は、将来の売買の約束をする取引なので、商品価格に比べて少額の証拠金を預ければ始められます。そのため、価格の動きが小さくても大きな利益を得ることもできますが、予想に反した値動きをした場合には、証拠金以上の損失となってしまいます。

また、農産物の価格が影響を受ける、天候・需給・為替の動向が予想しにくいのもリスクになります。大豆やとうもろこしを作付けする時期から収穫するまでの天候いかんによって、豊作や不作となり市場への供給量が変わります。

一方、需要は世界的な人口増加、新興国などの畜産業が大きくなっていることで、増加傾向となっています。大豆やとうもろこしは、人の食用だけではなく、家畜の飼料としても大きな需要になっていることから、畜産業の動向もチェックする必要があります。さらに、日本は大豆やとうもろこしの大部分を輸入に頼っています。そのため、為替の影響も受けやすくなっています。

まとめ

農産物の値動きは、多くの要因によって影響を受けています。今後はTPP(環太平洋パートナーシップ協定)によって関税がなくなる貿易が増え、農業のありかたが変わってくることも考えられます。農産物の取引には、このような国際的な情勢にも目を向けていく必要があるでしょう。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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