投信初心者が知っておきたい用語「円安」「円高」

投資商品

過去に例を見ない低金利のご時勢、貯蓄から投資へとの呼び声もいよいよ他人事ではないと、平均年収世帯の方が本気で思いつつあるのではないでしょうか。
今回は投資初心者にとって苦手な「円高」「円安」について、確認してみましょう。

円安、円高って?

いくら以上が「高く」、いくら未満が「低い」という一定の数字が存在する訳ではありません。
株価にしても同じですが、為替も、ある「比較するもの」があってこそ、「円高だ」とか「円安だ」とか、そういう言い方をするのです。

図のロープの中心に結ばれている赤い紐が「昨日の対米ドル為替レート」だとします。今日の為替レートが円高(円の価値が上昇)になれば、それは相対する通貨(ここでは米ドルと仮定しましょう)の価値が、下がる(ドル安になる)という意味です。
逆に円安(円の価値が下落)になれば、それは相対する米ドルの価値が上がる(ドル高になる)という意味です。

なぜ為替は変動するの?

さて、世界では各国使用している通貨が異なります。日本であれば「円」であり、アメリカであれば「米ドル」、オーストラリアであれば「豪ドル」というように、それぞれの貨幣があり、各国通貨同士の「価値」は、秒刻みで変動しています。

なぜ変動するのかといえば、金融市場でその通貨を「欲しい」という人(機関も含めて 以下同)と、「手放します」という人が、それぞれ「売買」をしているからです。これは株式などと同様に、「需要と供給」のバランスで成り立っているのです。

例えば、ある国が「戦争をはじめる」となった場合、またある国で「大型震災」が起こった場合、どちらも「その国の経済活動にとっては、マイナス要因」であることは、間違いありませんね。そうなると、その国の通貨を大量に保有している人は、「嫌だな、もっと安全な国の通貨に換えたいな」と思うのが通常でしょう。

そしてその通貨を「売ります」といって、その通貨を買ってくれる人を捜します。普通に考えれば、同じような考えの人が他にも大勢いて、みんな「売りたい」という気持ちであり、「買いたい」という人のほうが少ないバランスになるのが、一般的でしょう。
これが、「通貨安」というわけです。例に挙げたのは大げさなケースですが、細かな経済情勢や政治家の発言など、刻一刻と変動しているのが現状です。

2万円の値下げでも海外では同じ価値

私たちの生活に、どのように影響するのか、例を挙げてみましょう。
米国ブランドのバッグが日本において10万円で売られていたとします。(当時1ドル100円とします)

その後大幅な「円高」要因が発生し、円の価値が1ドル80円まで上がりました。
仮に同じバッグが日本において8万円まで値下げされたとしても、米ドルでの売り上げは、どちらのケースでも「1000ドル」です。そのブランドは米国に拠点を置く企業ですので、米ドルでの決算です。通貨高になった他国での販売価格を引き下げても、自国の企業利益にはマイナスにならないという訳です。

私たちが日本でそのバッグを買う消費者の立場とすると、2万円安く手に入ります。消費者としてはうれしいことですよね。安く手に入るとなると、以前よりたくさんの人が購入する傾向になりますので、米国の企業側から見れば、たとえ8万円に値下げをしたとしても「1000ドルのバッグ」の売れ行きが好調になり、企業としてのドルベースでの儲けが増えます。

まとめ

単純にどの水準が円高か円安かを比べるだけでなく、どの立場で為替水準を見るかで意味は変わってきます。日本においては、「円高」になり喜ぶのは「海外製品を購入する個人消費者」であり、困るのは「海外で日本の製品を売る、日本の輸出企業」という構図が成り立ちます。それぞれ逆の要因になれば、結果も逆になるということです。

佐々木 愛子

ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅱ種 国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中...

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