片づけにお金をかける価値はある?その費用は投資?それとも浪費?

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マネーケア

片づけのプロ資格を持つ筆者が、片づけサポートの仕事を始めて約10年。開業当初に比べ「片づけをプロに依頼できる」という認知は格段に広がっていることを感じます。

しかしながら、片づけは家事の一部として認識され、お金を払うという価値に疑問を持つ人がいるのも事実。果たして、片づけにお金をかける価値はあるのでしょうか。

片づけにかかるお金とは

片づけにかけるお金にはどのようなものがあるのでしょうか。3つのカテゴリーに分けて具体的にご紹介します。

知識の習得にかけるお金

片づけに関する知識や情報は、さまざまな方法で得ることができます。たとえば片づけに関する書籍ブログ、SNSなどから得ることができるでしょう。収納用品や収納のアイデアは、Instagram(インスタグラム)でチェックしている人も多いのでは?

もう少し踏み込んで片づけの知識を習得したい場合は、講座を受講するという方法があります。片づけのプロが講師を務める講座や住宅展示場の無料イベント、片づけの資格が取得できる講座など、多くの講座が開催されています。

知識の習得にかける金額は、SNSや無料イベントであれば通信料や交通費だけなので、ほとんどかかりません。片づけの資格を取得するとなると、資格によっては10万円を超えるものもあります。

環境を整えるためのお金

片づいた空間を作るためにお金がかかることがあります。たとえば収納用品を購入したり、キッチン収納の内部に棚板を増やしたりということも、環境を整えるためにかかるお金です。大がかりなものになると、家をリフォームして収納場所を増やしたり、押し入れを使いやすいクローゼットに変えたりといったこともあるでしょう。

環境を整えるためにかかる金額は、収納用品1つであれば100円程度。大がかりなリフォームとなると数百万円かかることもあります。

プロのサポートを受けるためのお金

片づけの資格を持つプロにサポートを依頼することもできます。自分では手に負えないくらい常に家が散らかっている場合は、片づかない原因や収納場所の使い方などを相談するとよいでしょう。また「引越しを機にプロの手を借りて収納場所を整えたい」といったケースもあるのではないでしょうか。

年末の大掃除の時期に換気扇の掃除をプロにお願いするような感覚で、使い勝手が悪いキッチンの収納を見直したいといった依頼をすることもあるようです。

プロのサポートにかかる金額は、サポートの内容や依頼する先によって異なります。相談のみの場合と片づけの作業までお願いするのでは、かかる費用にも差があるでしょう。片づけの作業をする範囲が、家の一部なのか全てなのかでも金額は違ってきます。

片づけに対する投資・消費とは

片づけにかけたお金が投資や消費と呼べるかどうかは、「お金をかけたことで何を得たのか」によるでしょう。お金をかけることで片づけの悩みが解消されたとしたら、快適な暮らしを得るための投資と呼べるのではないでしょうか。

片づけのプロにサポートを依頼した費用が高額だったとしても、依頼しなかったらこの先何年も散らかった家に住み続けたであろうと思えば、将来の快適な暮らしがお金で買えたという考え方もできます。

講座に通って片づけを勉強して、習った内容を実践に移して家が片づいたとしたら、講座にかかったお金や時間は投資と呼べるでしょう。

整理されておらず使いにくい冷凍庫の中が、フリーザーバッグを使って整理された状態になったのなら、消耗品のフリーザーバッグにかかった費用は消費と呼べます。

このように、お金をかけることで望んだ状態が手に入ったとしたら、片づけにはお金をかける価値があるということです。

お金をかけずに自分でコツコツと片づけて5年かかるのと、プロにお願いして1ヵ月で済むのでは、4年11ヵ月の差があります。プロにお願いするほうが費用はかかりますが、快適な暮らしを4年11ヵ月早くスタートさせるための投資と考えることができるのではないでしょうか。

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井手本 亜希

元・汚部屋住人で片づけのプロ。整理収納アドバイザー1級。 幾度となくリバウンドを繰り返したのち、思考と空間整理の資格「ライフオーガナイザー®」を取得。 モノ...

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