知らないなんて恥ずかしい?! お金の用語解説【経済編】

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お金について、資産運用について、考える上で切っても切り離せないものが「経済」です。学問上の難しい言葉の解釈ではなく、私たちが日頃よく使う(またはニュースなどで耳にする)経済用語を、今回もわかりやすく解説しましょう。

お金の用語解説 経済編

インフレ(=インフレーションの略)

物やサービスの値段が上がり続けること。対価として支払うお金の価値は下がることになります。物価上昇率を示す代表的な指数として「消費者物価指数(CPI)」がありますが、国民の生活水準を示す重要なもので、インフレの指標になっています。2019年6月度調査は次の図の通りでした。

出典:総務省統計局 2015年基準消費者物価指数 全国2019年6月分 https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html

デフレ(=デフレーションの略)

物やサービスの値段が下がり続けること。対価として支払うお金の価値は上がることになります。インフレの反対の状況で、世の中の物やサービスの供給が需要を上回っている環境から、物価が下がる→企業収益の減少→給料の減額→消費衰退と、悪循環(デフレスパイラル)に陥りやすくなります。

ゼロ金利政策

金融政策のひとつで、銀行同士で借り合うお金の金利を、限りなくゼロに近づけることで世の中に出回るお金の流通量を増やし、お金が借りやすくなり景気回復につなげることを目的として行います。日本では日本銀行がその決定と操作を行います。

景気

経済活動(売買・取引等)の動向・状況のこと。取引が活発で売買が頻繁に起こっている状況を「好景気/景気が良い」といい、反対の状況を「不景気/景気が悪い」と表現します。
景気が良いと物やサービスの消費が活発になっている分、物価上昇が起こりやすく、インフレの要因となり、その逆はデフレの要因となります。

アベノミクス

2012年12月に誕生した第二次安倍政権の、経済政策の通称名。
①大胆な金融政策:デフレ脱却を目指し、結果、ゼロ金利政策発動ともなった
②機動的な財政政策:大規模な公共事業などを
③民間投資を喚起する成長戦略:規制緩和や新市場創造によって、民間企業の活性化を図るもの)
の3つの基本方針(三本の矢と呼ばれています)から成ります。

2015年以降は新三本の矢となり、アベノミクスは第2ステージに移ったと言われています。
①希望を生み出す強い経済
②夢を紡ぐ子育て支援
③安心につながる社会保障

GDP(ジーディーピー)

国内総生産(Gross Domestic Product)の略語。国内で生産された物やサービスの総額で、日本企業が海外で生産したものは含まれません(含まれるのはGNP)。
GDPを毎年比較することで、その国の景気や成長性を表す重要な指標となります。2018年度の日本のGDP(名目)は約550兆円、世界第3位です。

バブル経済

株価や不動産が実態価格とかけ離れて上昇すること。実力の価格(=実態価格)以上の評価が過熱すると、やがては泡(バブル)が破裂するように価格の急落が起こり、経済市場が不景気へと向かうことが考えられます。日本では1989年12月に日経平均3万8957.44円の最高値を付け、その後急落し長期に渡りデフレが続きました。

マクロ経済

マクロ(=大きな、巨大な)規模での経済活動の動きのこと。政府・企業・家計それぞれの主要な経済統計から、国レベルでの経済状況を指します。海外の機関投資家などはその国に投資をするかどうかの判断に、マクロ統計を重視するとされています。

まとめ

いかがでしたか。言葉の一つ一つをかみ砕いて知っていくと、更に新しい言葉に出会い調べ、その繰り返しで確実にリテラシーは向上します。
知った知識は実践に生かせるよう、日々発信される情報の中で研鑽していきましょう。

佐々木 愛子

ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種 国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中...

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