株価が下がった時はどうしたらいい?株は運用期間が重要!

夏目「株式投資で一番不安なのが『買った株が下がった時はどうすればいいか』です。先輩、これについてはどうなんですか?」
福沢「確かに株式投資をしていると必ず通る道だと思う。今回は、買った株が値下がりした時の対処法を解説していくね。」
株価はどんな時に下がるの?
福沢「まずは株価はどんな時に下がるのか説明していくね!」
1・業績が悪化した時
福沢「株価は『業績予測の数値』なんて言われているくらい、企業の業績や見通しと連動しているの。だから『この会社は業績が悪そうだな』と思われると、株が売られて値下がりすることが多いんだよ!」
夏目「確かに利益が少ない企業の株を買いたいとは思わないですね。」
福沢「そうだよね。業績が悪化すると株価が下がるだけでなく、配当金や株主優待がなくなる可能性もあるんだよ。」
2・役員の不祥事など悪いニュースが出る
福沢「企業の役員などが不祥事を起こして悪いニュースが世間に流れた時も株価が下がる傾向にあるよ。例えば、日産自動車元会長カルロス・ゴーン氏が逮捕されたニュースで、日産の株価は1,000円から950円まで一気に下がり、その後600円台まで下落したの。」
夏目「あ!ニュースで見ました!話題になっていましたよね。株価をチェックするためにもニュースは随時確認する必要がありますね。」
3・為替レートが変動する
福沢「為替レートの変動によって株価が下がることもあるよ。例えば、1ドル100円だった為替レートが1ドル80円になる(円高)と輸出企業は利益が目減りすることはわかる?」
夏目「はい!今まで100円で売っていたものが、80円になってしまいますよね。」
福沢「そうだね!すると投資家に「この企業は業績が悪化しそうだな」と判断されるため売られやすく、株価が下がることになるんだよ。」
4・株式市場全体が下がり、相場に引っ張られる
福沢「株式市場全体の相場によっても対象の株価が下がることがあるんだよ。」
夏目「どういうことですか?」
福沢「例えば2020年3月、コロナショックにより世界中で同時に株安が起こったんだけど、このような時は、どんなに業績の良い企業であっても相場全体の下げにつられて、株価が下がってしまうことになるんだよ。」
夏目「相場によって足を引っ張られることもあるんですね。」
株価が下がった時の対処法は投資スタンスによって違う
夏目「株価が下がった場合はどうすればいいですか?」
福沢「株価が下がった時の対処方法は『投資スタンス』によって違うんだよ。」
夏目「投資スタンス?何だか難しそうですね。」
福沢「投資スタンスとは、個人の『運用方針』のこと。具体的にどのような投資スタンスがあるか、解説していくね。」
1・短期保有
福沢「短期保有を前提とし、デイトレードやスイングトレードを中心に運用する方針だよ。1日で売買を完結させて、翌日まで株を保有しないことが多いかな。1日中パソコンに張り付いて、お宝銘柄を探すイメージだね。」
夏目「なるほど。短期保有だとどんな銘柄に投資するんですか?」
福沢「ジャスダック市場やマザーズ市場に上場するような、成長性が高く値動きの激しい銘柄に投資をすることが多いのが特徴かな。」
夏目「短期だと値動きが激しい銘柄に投資するんですね!」
福沢「そうだね、この運用方針では基本的に株価が下がった場合はすぐに売ってしまう方針だね。前も説明したけど、ある程度の損が出たら、株を売って損失を確定し現金化する「損切り」をする方法もあるよ。」
2・中期保有
福沢「中期保有は、株主優待や配当金目当てで株を保有しつつ、ある程度利益が出たら売って、利益を確定させる手法のことだよ。」
夏目「株価が下がっても焦って売らなくてもいいんですか?」
福沢「そう!中期保有を前提に株式投資を行う場合は、株価が下がったからといって、すぐに損切りをする必要はないよ。」
3・長期保有
福沢「長期保有は、成長性の高い銘柄を買って成長するまでじっと待つ。もしくは株主優待や配当金を目的として株を購入し、長期で保有し続ける方針だよ。」
夏目「この場合も中期保有と同じように株価が下がってもすぐに売る必要はないですか?」
福沢「そうだね!中長期投資の場合、株価が下がったからといってすぐに損切りしなくてはいけないわけじゃないよ。でも『業績が悪化しそう』『経営方針が変わりそう』など、経営や業績の見通しが買った時と変わりそうな時は損切りを検討してね!」
夏目「なるほど!わかりました!」