初めての不動産投資! 不動産投資の始め方
不動産投資で晴れてオーナーになるためには、投資する物件を契約し、融資が実行され、無事に物件の引き渡しが行われることが必要になります。今回は、物件の申し込み、契約から融資実行、物件の引き渡しまでの流れを見ていきましょう。
物件が決まると、申し込み、売買契約へ
不動産投資をする場合、投資する物件が決まると、申し込みをして、売買契約を結びます。
売買契約の際、はじめに「重要事項説明書」の説明を受けます。ここには物件についての権利関係や法令に関するものなど重要なことが記載されています。大事なところは不動産業者の担当者から重点的に説明がありますが、正直、専門用語がつらつらと記載してあり、素人にはよくわからない部分も多いので、理解できないところは何度も確認しましょう。
そして、「不動産売買契約書」に氏名を記入し、押印。手付金を支払い、売買契約は完了です。売買契約完了後、融資が受けられるかどうか、金融機関に打診します。
ちなみに、中古物件の場合は、物件の売買契約の前にローンを申し込む予定の金融機関でローンを受けられるかどうか、事前審査があるケースが一般的です。
不動産投資は融資が通るかどうかが肝!
銀行の融資が通るかどうかは、勤務先や勤続年数、年収など、その人の信用度や投資する物件の価値に大きく左右されます。
銀行に融資が受けられるか打診する際に準備するものは、売買図面、登記簿謄本、調査報告書などの「購入したい不動産に関する資料」、勤務先から受け取る源泉徴収票3年分などの「収入に関する書類」、身分証明書、納税証明書などの「本人確認に関する書類」、預貯金、株式、投資信託、貯蓄型の保険などの「資産状況がわかる書類」などです。
一般的には、安定して職を得ている会社員や公務員などは、融資が通りやすいといわれ、主婦やアルバイトの人など、収入があまりない人は融資が通りにくいと言われています。ただし、物件や金融機関によって融資の条件は違うので、ひとつの金融機関で断られてしまっても、あきらめずに他の金融機関もトライしてみましょう。
融資の結果ですが、人によって結果がでるまでの期間に違いがあります。一般的には、1週間程度ですが、属性が良い人(信用度が高い人)だと2日〜3日で結果がでるケースもあります。
決済が済むと、晴れてオーナーに!
最後に決済(不動産の引き渡し)が済めば晴れて物件のオーナーとなります。決済は、ローンを申し込む金融機関で行われ、抵当権設定契約、金銭消費貸借契約、団体信用生命保険、火災保険などの契約を結びます。抵当権設定契約は、司法書士が担当しますが、あらかじめ金融機関の方で手配されているケースがほとんどです。
手続きは、提示された書類に書き込み、押印するといったシンプルなものですが、それなりに枚数もあり、結構、疲れます。また、並行して不動産会社に仲介手数料を支払ったり、固定資産税、都市計画税、管理費、修繕積立金などについても日割り計算をして清算したりする必要があります。
一連の手続きが終わり、残金の支払いが完了すると、不動産の引き渡し完了です。購入申し込みから決済に至るまで1ヶ月程度かかります。長丁場なので、最後まで気を抜かずに行いましょう。
まとめ
不動産投資で晴れてオーナーになるためには、物件の契約から物件の引き渡しまでを終える必要があり、約1ヶ月程度かかります。銀行からローンを借りて投資を行う場合、審査が通らないと投資することができませんが、融資の条件は、銀行によって違いがあります。慣れない手続は大変ですが、わからないことはその場で確認をしながら着実に進めていきましょう。