NISAの人気ランキングに惑わされるな!思わぬ落とし穴を防ごう
NISAの人気ランキングを参考にしたとき気をつけたいポイント3つ
「ほかの投資家からはどんな銘柄が人気なの?」と購入時に、ランキングを参考にすること自体には何も問題ありません。しかし、そこから即購入するのではなく、一旦立ち止まって気をつけたいポイントをチェックしてみると、自分に合ったものを見つけ出しやすいですよ。
参考にする際に注意したいポイントを見ていきましょう!
長期保有に向いているか
NISAやつみたてNISA、ジュニアNISAは、いずれも長期投資のための制度です。そのため、短期で値上がりする銘柄より時間をかけて資産が豊かになっていればOK。今盛り上がっている人気絶頂の銘柄につぎ込むより、長く時間をかけてお付き合いできるものを選びましょう。
恋愛に例えるなら、恋人期間中は刺激がスパイスになりますが、結婚相手には「刺激よりも安定」を求めることに似ていますね。
高配当銘柄は配当を維持できるのか
高配当銘柄は、長期投資の中でも人気です。銀行に預けていても微々たる利息しか受け取れない低金利の時代である今、高配当銘柄は、より魅力的に見えるでしょう。
しかし増配を続けている高配当銘柄も、今後の配当が約束されているわけではありません。今の業績はなぜ良いのか、今後の業績が悪化する要因はないのか、などあらかじめ調べておく必要があります。
例えば、先ほど紹介したJTだと、年々減価しているのに保有している投資家が多いのは、JT株の1/3を日本政府が保有しているという背景があります。財政は思わしくなくても、政府が株の多くを保有しているため、倒産のリスクが少ないという訳です。
自分が欲しい銘柄が高配当の場合は、こういった背景まで調べると減配に備えられるでしょう。
自分が好きになれる銘柄か
私が最終的に購入する決め手にしているのが、“自分が好きになれる銘柄である”ということです。いくら高配当で成長性が見込まれる銘柄であっても、自分がその会社の方針や商品、背景を理解できないものは購入しないようにしています。
この企業の商品なら自分も愛用したい!将来の展望が面白そう!など、企業に対するポジティブな気持ちを大事にしています。
人気ランキングを賢く使ってNISAを攻略しよう
投資先を迷っているときは、ほかの投資家の動向(ランキング)を参考にすることもあるでしょう。しかし、最終的に決めるのは自分であり、自分の資産を守れるのも自分しかいないということを忘れてはいけません。
大切なのは、“ランキングに飛びつくのではなく、自分で調べること”。ダブルインバースは短期投資には向いていますが、長期投資には不向きな銘柄。NISAで運用する場合は、よく考えて購入してくださいね。
文:marunon
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野小百合