ブラジルの預金金利は高くて人気?日本の金利との違いとは

外貨預金

マイナス金利政策の影響で、日本の都市銀行では定期預金でも金利は0.01%(2018年7月7日現在)。ところが新聞の広告欄を見ると、5%を超える金利がついている金融商品が出ていることがあります。ブラジルのレアル建ての商品もその一つ。
今回は、日本の金利との違いを中心に、外貨に投資する際の注意点を考えていきます。

そもそも金利ってなに?

金利は普通、1年間でどれくらいかという「年利」で表示されています。

金利は一般的に物価との関係では、物価が上がるときには金利が上がり、物価が下がるときには金利が下がる傾向にあります。


 

ブラジルの預金金利はなぜ高い?

ブラジルでは政策金利が年6.5%(2018年7月1日現在)。現在日本では、政策金利は取られていません。政策金利とは、中央銀行が民間銀行に貸し出す際の金利のことです。銀行がお金を貸すときには、中央銀行から借りた金利に上乗せして個人や企業に貸し付けます。

ブラジル国内ではインフレに悩まされており、インフレを抑えるために政策金利が高くなっています。そうすることによって、あえて高い金利で借りるより貯蓄をしようという人が増え、結果的に物価が下がることを狙っているからです。
※インフレ:物の値段が上がりお金の価値が目減りすること

ブラジルは新興国なので、経済は不安定な状態でも成長を続けています。そうしたブラジルの成長性や高金利は、投資する側からすれば魅力的に映ります。しかし、政治が不安定で先が読みにくく、少しの経済の変化が為替の値動きに影響するため、裏返せば、リスクが高いということになります。

日本とブラジルの違いは?

日本国内では超低金利が続き、預金をしてもなかなか増えませんが経済は安定しています。一方、ブラジルでは高い預金金利が当たり前。ブラジルでは預金の金利以上にインフレで物価が上がるので、預金金利が高くても実質は目減りしているようなものなのです。また、経済も不安定なので悪い影響を与えてしまいます。

日本とブラジルの違い

また、外貨について考えるときは、金利だけではなく為替にも注意が必要です。
2018年7月3日に、ブラジルの通貨であるレアルは年初来安値を更新しました。理由はトラック運転手のストで経済に停滞懸念が出てきたので、レアルが売られたからです。

レアルの為替レート(終値)は年初1レアル=34.00円で、最安値は7月3日の28.37円です。為替差損は5.63円。1万レアル投資したとすると、5万6300円の損が発生します。
レアルの価値が下がれば、レアルで運用した資金を円に換金する時に、その分目減りしてしまいます。高い預金金利で資金が増えても、それよりも大きな損失が出る可能性があるのです。
※執筆時の2018年7月3日の為替を基準にしています。
 

外貨預金をするときに気をつけておきたいこと

外貨預金をするなら、金利と為替の両方を考えることが必要です。

高金利だから高収益を上げられるわけではありません。確かに金利の収入はいいかもしれませんが、最終的には円に換金するときにどうなのかを考える必要があります。為替で損が出てしまえば、どんなに利息が多くても結果的にはマイナスになることもあります。

ですから外貨に投資するときは、「金利収入-為替差損」がプラスになるかどうかを見なければいけません。長期運用をすれば、運用している通貨の為替レートが高くなったときに日本円に戻す戦略をとることができます。

まとめ

金利の面だけをみて投資を行って、外貨を円に換金して円ベースでは半分になっていたとしたら目も当てられません。特にレアルなどの新興国の通貨は、為替の値動きの幅が大きいので、預金といってもハイリスク、ハイリターンである通貨であることを忘れないで投資を行ってください。

池田 幸代

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株式会社ブリエ 代表取締役 証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。「...

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