コロナの脅威に負けないで! ひとり親の手当の種類を知ってしっかり活用する方法

マネーケア

減免・割引などについて

手当は収入の補完、減免・割引は支出を抑えられるものです。

寡婦控除

年末調整や確定申告の際、寡婦控除を受けることにより税金が安くなります。離婚、死別によるひとり親だけではなく、2020年からは結婚をしたことがない未婚のひとり親も寡婦控除が受けられるようになりました。

国民健康保険料

ひとり親家庭に限らず、前年から所得が大きく減少したり、病気やケガによって生活が困難になったりした時には減免制度があります。
国民健康保険には扶養者・被扶養者というものはなく、家族一人ずつ保険料が課されています。困った時には減免を受けることで負担を減らすことができます。

国民年金保険料

国民年金もまた、収入が減るなどの場合には減免する制度があります。単なる未納ではなく手続きをして免除となることで、年金の加入期間にはカウントすることができます。老齢年金は、加入期間が10年以上ないと受け取れませんので、面倒でも手続きをしておくことが大切です。

電車・バス、粗大ごみ、上下水道

児童扶養手当を受けていると、電車・バスの運賃、粗大ごみの費用、上下水道料金の割引を受けられることがあります。

将来のマネープランを見据えた計画を

ひとり親で、仕事にも育児にも頑張っていると、将来のマネープランのことなどゆっくり考えている余裕はなかなか作れないかもしれません。
しかし、子どもの教育費や自分の老後のためにはお金が必要になります。少しずつでもいいので計画をするようにしましょう。

自立支援教育訓練給付金

将来のマネープランのためには、安定した収入の確保、そして収入額はアップさせていくことが望まれます。
自立支援教育訓練給付金とは、対象となる教育訓練を受講し、修了した場合に費用の60%(最大80万円)が受け取れる制度です。対象は20歳未満の児童を扶養し、児童扶養手当を受けているか、同等の所得水準にあることなどです。

さらに、看護師や介護福祉士などの資格取得のための高等職業訓練促進給付金等事業もあります。資格があると、就職や転職が有利になることが多くあります。
これらは厚労省が自治体と協力して行っています。制度のない自治体では支給の対象になりません。必ず事前に、お住まいの自治体の窓口に詳細を問い合わせましょう。

まとめ

どのような家庭にも何かしらの困難はあるものですが、一人で頑張るだけでは乗り越えられないことも多々あります。
ひとり親家庭でも同じこと。友人、知人のネットワークや、インターネットの情報などはもちろんですが、自治体の手当、助成・割引などもしっかり活用して、子育てに役立てましょう。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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