保証期間付き有期年金形式で年金をもらう際のメリット・注意点まとめ

年金・社会保険

先日、個人年金において「保証期間付」という言葉の意味について、間違った解釈をされている方に出会いました。「保証期間」「有期年金」この2つの言葉がミックスされていると、一部では「意味がわからない」と困惑される方がいるようです。
今回は、保証期間付き有期年金形式で年金をもらう際のメリット・注意点を解説します。

メリット(1) 保証期間は、死亡しても遺族に支払われる

まず、「保証期間」の言葉の意味を説明します。これは「保険会社」が「年金を支払う約束」をする期間の事です。
ここまでの説明でとどめておくと、それなら絶対に「保証期間付き」というワードの入っていない年金は、入らないでおこう、と思われるかもしれませんが、ちょっと違います。

大まかに個人年金は、「確定年金」「有期年金」「終身年金」の3タイプに分かれています。
前2つのタイプについて、更に図で見てみましょう。

有期年金は「年金受取人の生存」が、年金の支払い条件になりますので、生きていないと年金は受け取れません。「保証期間付き」だと、もし年金受取人が死亡したとしても、その期間は遺族に年金が支払われます。保証期間が終わった後は、保険会社から年金は、支払われません。

メリット(2) 設定期間より長生きをすれば、確定年金よりも多く受け取れる

図のとおり、保証期間を過ぎた後は「死んでしまったら年金はいりません」と、保険会社にメリットを与えているわけです。
設計上、「死んでも遺族に年金を支払って下さい(確定年金)」というケースに比べて、前者(有期年金)はリスクを取っている分、「その代り、年金額は少し多めに欲しい」というリターンも取れるのです。

注意点(1) 保証期間を過ぎて死亡すると、年金は保険会社のものになる

基本的に「確定年金」以外の年金は、受け取りには「生存が条件」です。
死んでしまえばもらえない、ということは、少なくとも受取期間は目一杯、生きている必要がある、シンプルな条件です。

注意点(2) 保証期間の無いタイプに比べて、保険料は高くなる

有期年金(保証期間なし)と有期年金(保証期間付き)を比べた場合、保険会社の言い分から加味すると、「生存にかかわらずに、会社は年金を支払う約束をするの(保証期間あり)だから、生存が条件の場合(保証期間なし)よりも、すこし保険料を上乗せさせてね」ということです。保険会社視点に立てば、保険料が高くなってしまうのは仕方ないことです。

まとめ

ここまで説明をして今更なのですが、実は「有期年金」を取り扱っている保険会社を、今日現在(2017年9月)、筆者は知りません。
約8年前までは、数社で販売しているのを見かけたのですが、リーマンショックに続き、マイナス金利である現在、契約する皆さんにとってのメリットが、確定年金との差をつけられるほど無くなったのが原因かと思われます。今では販売されている個人年金はほぼ、確定年金タイプになっているのが現状です。

佐々木 愛子

ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅱ種 国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中...

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