無意識に利用し損している、身近な高金利ローン
お金と暮らしは切っても切れないものですが、ちょっとしたことを知らないために損をしていることは意外と多いようです。では、どのようなことが損をしやすいのでしょうか。
今回は、知らないと損してしまう、身近な高金利ローンの話です。
<甘い言葉で誘われる、高金利ローンの実態>
高金利ローンといっても、そんなローン(=借金)などしたことはない、と思う人は多いかもしれません。しかし、親しみやすい雰囲気のCMなどの広告で、高金利ローンという意識のないままに利用してしまっているケースは珍しくありません。
よくある誘い文句を見てみましょう。
●「急な出費にも、いつものカードで解決できる」→高金利ローンを借りることに
普段から使っているクレジットカードに、ショッピング枠のほかにキャッシング枠がある場合、このように表現していることがあります。ショッピングに利用して1回払い、もしくは2回払いなら金利手数料はかかりませんが、キャッシングには15~18%もの高金利がかかります。
急な出費のためにキャッシングを利用して、「助かった」と思ってはいけません。
生活費とは別に、予備費として貯蓄をしておきましょう。
●「はじめてなら、〇日間の利息は0%」→低いハードルはリピーターへの第一歩
金利が高いから借金はダメ、と思っているところへ「〇日間利息0%」は魅力的に感じます。
その頃にはお給料が入っているから返せる、と思うかもしれません。
しかし、返済した残りのお金で生活費は足りるでしょうか。月末には不足してまた借金、そしていつの間にか、高金利でも借金なしでは生活できなくなる危険大です。
●「月々1万円の支払いでOK」→分割払いのつもりが実はリボ払い
英会話教室やエステなど、しっかり通うとなると高額なサービスがあります。やりたいけれど、費用が数十万円になれば、決心がつかないこともあるでしょう。
たとえば、一括払いなら30万円のところ月々1万円でOKとあれば、グッとハードルが低くなります。しかし、ここでよく確認しましょう。
分割払いだと思い込んでいたら、実はリボ払いになっていて、元金の30万円の他に15%もの利息を払わなければいけない契約になっていることがあります。
支払回数や利息を確かめて、知らないうちに高金利ローンになることのないようにしましょう。
●「リボ払いなら支払額が一定だから計画的」→リボ払いは元金がなかなか減らない
利用額にかかわらず、毎月定額払いだから出費を計画的に管理できる、とリボ払いを勧められることがありますが、最低返済額を払っていても元金はなかなか減りません。
それは金利が15%など高金利であることと、少額の返済をしつつ利用を繰り返すことが主な原因です。
計画的にするのは毎月の支払額ではなく、利用額のほうであることを意識しておかないと、いつまでも借金が減りません。
<知らずに損していることは他にも?!>
●「コンビニATMでいつでも出金OK」→手数料を払わされている
クレジットカードのキャッシングはコンビニATMでも可能です。お金を借りるのに審査も不要で、とても手軽。しかし、キャッシングは高金利ですので、安易な利用が禁物なのは前述の通りです。
また、銀行預金を引き出すのもコンビニATMで対応できますが、手数料がかかることに注意しましょう。手数料は108円、時間外なら216円が一般的です。
手数料無料の回数が決まっているなら、忘れずにチェックして、無駄な出費で損をしないようにしたいですね。
<まとめ>
知らないままにしていると、甘い言葉にのせられて損することにもなりかねません。
しかし、逆に言えば、知っていればそれだけで損をしないですむのです。しっかり知識を身につけて、自分のお金を守っていきましょう。