副業やパラレルキャリアに興味アリ? 本当にトクする働き方
残業時間も減り、副業解禁の企業数も増え、個人が会社外で仕事をすることの追い風となっています。最近では土日などに副業をする人やパラレルキャリアに興味を持つ人も増えてきています。人生100年時代を考えたとき、これからはいったいどのような働きが主流となっていくのか、またどんな働き方がトクになるのか考えてみましょう。
■20代女性の7割超が、副業・パラレルキャリアに興味アリ
株式会社ナリス化粧品が2018年8~9月、全国の20~69歳の女性1924人を対象に、女性の仕事や学びに関するインターネット調査を行いました。
副業:本業の他に第2の収入を得る仕事
パラレルキャリア:本業とは別の、第2のキャリアを築くこと
その結果によると、本業と並行して副業やパラレルキャリアに「とても興味がある」と答えた女性は全体で19.0%、「どちらかというとある」と答えた女性は32.4%で半数以上を占めています。
年代別にみると、興味があると答えた人は20~24歳が一番多く73.9%、ついで25~29歳までが66.3%で年齢が上がると共に興味がある人の割合は少なっていきます。
このことからも、若い世代の方がメインの仕事だけではなく、副業やパラレルキャリアに関心が高いことがわかります。
また、習い事や学び事を活かして起業や副業をしてみたいと思う人は61.5%にものぼります。
趣味や好きなことを楽しむだけでなく、習い事をいつかは起業や副業に活かしたいと思っている人も多いようです。
副業というのは会社員などの本業がある人が、別の方法で収入を得ることですが、パラレルキャリアというのは、必ずしも収入だけを目的としているわけではありません。自分のスキルアップや、夢の実現、将来に向けた自己投資、社会貢献などの目的も含まれます。
つまり副業が第2の仕事なのに対し、パラレルキャリアは第2の活動と言えるかもしれません。
■自分らしく輝ける働き方を見つける方法
女性は結婚や出産といったライフイベントや、家族の転勤や親の介護など、外的要因でも働き方を変えることを余儀なくされることがあります。
だからこそいくつになっても、自分らしく働き続けられる方法を見つけたいと思っているのです。
さらに人生100年時代、平均寿命が伸びていけば65歳で定年を迎えても、副業やパラレルキャリアがあり働くことができれば、年金だけに頼らず生活していくこともできます。
自分らしく輝く働き方をみつけるということは、自分の生き方をみつけるということにもなるのです。副業・パラレルキャリアは収入がアップすることや、夢に近づくこともできますし、新しい人脈も増えます。定年後に趣味を生かして起業することもできるかもしれません。
そのためにはまず自分の好きなこと、やりたいことをリストアップしてみましょう。その際に出来るか出来ないかの判断は入れないようにしましょう。
そうでないと、出来そうなことばかりになり、本当にやりたいことが見つからないかもしれないからです。
そうしてリストアップしたらなぜそのことがやりたいのかを考えてみましょう。すると、本当にやりたいことが見つかるはずです。本業をしながらでもそうやって副業をしたり、パラレルキャリアを築いたりすることで、より一層、働くことの充実感を得られることでしょう。
■本当にトクする働き方とは
会社員が副業をするときに気をつけなければならいのが、金額によっては確定申告が必要になり、税金を支払わなければならない可能性があることです。
多くの会社員の場合は、所得税や住民税の計算は年末調整で完了します。
しかし、本業以外での所得が20万円を超えると確定申告をしなければならなくなります。
本業以外の所得といっても、預貯金の利子や、特定口座で源泉徴収された株式などの売却益などは含まれません。
アフィリエイトの収入やフリマアプリでの収入は、かかった必要経費を引いた金額が20万円以上になれば確定申告が必要です。
税金のことだけを考えれば、年間所得を20万円以下に抑えることがおトクになるような気がしますが、多少の税金は増えたとしても、自分のために使える金額が増えたり、将来のために貯金することができる金額が増えたりすることを考えれば、節税にこだわらなくてもいいのかもしれません。
副業も個人事業主としての青色申告承認の申請をして、60万円の青色申告控除を使えば、控除分までの収入に関しては税金がかからないことになるので、稼ぐ金額をコントロールすれば、税金が増えてしまって働き損になることを避けることもできます。
■まとめ
働くということは生活費を稼ぐということ以外に、生活の向上、自己成長、さらには第2の人生を築くもの、と考えている人も多くなっているようです。
働き方にも多様な選択をできるようになっているので、趣味や好きなことを仕事にするにしても、個人のスキルアップが必要かもしれませんね。