健康保険と国民健康保険の違いとは?わかりやすく解説
日本に住んでいる誰もが加入する健康保険制度。
健康保険制度には、「健康保険」と「国民健康保険」の2つがあります。この2つの保険について違いをご存知でしょうか? 健康保険と国民健康保険には共通するところもあれば違っているところもあります。
今回は、健康保険制度の仕組みと、健康保険と国民健康保険の違いについてわかりやすく解説します。
健康保険制度の仕組みと料金
日本では、すべての国民が生まれたときから健康保険制度に加入します。国民全員が健康保険制度に加入し、ケガや病気、出産などの医療費をみんなでカバーしあっているのです。
公務員・会社員とその扶養家族は健康保険に加入します。その他、個人事業主などは国民健康保険に加入します。
保険料の計算と支払い
健康保険では、給与の金額に応じて勤務先が保険料を計算します。給与が増えれば保険料負担も増すことになります。しかし、うれしいことに、家族が増えても保険料が増えませんし、保険料の半分を勤務先が負担してくれています。
保険料は、毎月支給される給与から健康保険料の半分が差し引かれています。
国民健康保険の保険料の金額は、お住まいの市町村が前年の所得と家族の人数に応じて保険料額を計算します。所得金額とは、収入から必要経費を引いた金額です。国民健康保険料は、ご自身が全額負担します。家族が増えた場合、保険料は増えます。
保険料の支払いは、市区町村より6月頃に送られる納付書でします。6月から翌年3月まで、10回に分けて国民健康保険料を全額自分で支払います。
集められた保険料は、自己負担以外の医療費や給付金の支給に充てられます。
私たちは、病気やケガをしたときの医療費のうち3割を負担しています。健康保険も国民健康保険も負担割合は同じです。
保険料の免除
健康保険では、3歳までの子を療育するための育児休業期間中は健康保険料が免除されます。
国民健康保険の場合は、育児休暇中であっても保険料は免除されません。
ただし、国民健康保険では、勤務先の倒産などで収入が減ってしまった方を対象に保険料を減額してくれます。減額の対象となる条件はお住まいの市町村にお問い合わせください。