終身保険のメリット・注意点まとめ

保険

テレビCMでも謳い文句になる「一生涯、掛け金は上がりません!」というフレーズ。保険と言えば、今や「終身保険」が主流のご時世。今回は、終身保険のメリット・注意点について、解説したいと思います。

終身保険のメリット(1) 一生涯保険料が上がらない

年功序列で給料が増えるのが当たり前だった15年ほど前までは、年齢と共に保険料が上がっていく、いわゆる「更新タイプ」が一般的でした。
しかし、同制度はもとより、定年まで同じ会社で勤め上げる事そのものがなくなりつつある現代において、収入が常に右肩上がりという話は、もはや幻想に過ぎません。
その背景を元に、「一度加入したら、掛け金が一生固定する設計」がポピュラーな終身保険は、「わかりやすさ」と「安心さ」が受け入れられ、今では個人保険分野で、ポピュラーな商品となりました。

終身保険のメリット(2) 一生涯続く保障

単純に「一生涯の保障期間」だからこそ、「満期で保険が切れていた」という心配をしなくて良いということ以外に、保険料の背景も大きな影響を与えます。実は更新タイプでも、「自動更新」というシステムで、特段「やめます」と届け出をしなければ保険が切れる事は、あまりありません。実際は「やめます」という背景には、大概「掛け金が高くなるので、やめます」の理由があるのです。すでに持病をもっていたりすると、新しい保険に加入できなくなっている可能性も、若い時より増えていることでしょう。

前項で説明した通り、終身保険は基本的に、加入時の保険料が一生涯変わりませんので、結果的に高齢でより保険が必要になる世代になって、「保険を切らす」というような、最悪のリスクを、大幅に軽減できます。

以上が終身保険のメリットでした。
次は、知っておきたい注意点についてご紹介します。

終身保険の注意点(1) 解約は前払い保険料の損切り

例えば30歳の女性が、40歳までの10年間に病気や死亡で保険からの支払が起こる確率と、85歳までの間に保険支払いが起こる確率、どちらが高いと思われますか?
当然、後者ですよね。
ということは、同じ「入院〇万円、がん〇万円」の保障内容であれば、後者の方は掛け金が高いはずですし、実際その通りです。つまり、高齢になった時の保険料を先払いしているのが、終身保険で、その分高齢になった時も、若い時と同じ保険料で契約を続けられるのです。

ですので、途中解約をした場合、掛捨てタイプの保険であれば、将来の保険料を捨てる事になります。掛捨ての長期保険は、解約をすると、本来のメリットがデメリットになるということです。

終身保険の注意点(2) 高齢になってからの「失効」は最悪の事態

保障期間が一生涯は良いものの、保険料の支払いも一生涯にしている場合は要注意です。
ある程度、資産のある人は良いのですが、預金口座の残高不足などで、毎月の保険料引落が2か月滞ると、保険は「失効」します。「復活」の手続き時に、病気などで再加入ができない事は、めずらしくありません。

保険を一生涯、割安な保険料で継続できる「権利」を持っていても、保険料の支払いが滞れば、保険会社は役目を果たせません。60歳以降に加入される方は、認知症などの介護リスクが高くなる前に、払い込みを終わらせておくことを、強くお勧めします。

まとめ

終身保険は「一生涯の保障期間」「長期固定の保険料」を継続できる「権利」を買う商品と認識してください。口座残高の不足など、意図しない理由で本来継続できる権利を失わない為にも、保険料支払い期間を70歳ぐらいまでには、終わらせておくようにするのが、ベストです。

佐々木 愛子

ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種 国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中...

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