保険の見直し、見るべきポイントをFPが伝授!
難しくてつい入りっぱなしにしがちな保険。見直ししたいと思っていませんか?何もないのは心配だし、どこをどう確認してわからない人が多いようです。素人でも成功する保険の見直し方法を紹介します。
見るべきポイントは「保険期間」「保険料」「保障内容」
保険の見直しで大切なのが自分の加入している保険の証券。難しくてどこをどう見ていいかわかりにくいものです。確認したいのは、次の3つのポイントです。
①保険期間
いつまで保障が続くのかを確認します。終身なら一生涯、〇〇年までならその期間までで終了となります。
②保険料
保険料の金額と更新の有無を確認します。保険期間が終身ではなく一定期間で終了するタイプの場合、保険料が保険期間の終了後の年齢で再計算されて、自動更新になるケースが多くあります。
③保障内容
どんな時に保険の対象でいくら給付されるのかが最も重要なことです。医療保険で入院1日あたり5,000円給付される、などというのであればわかりやすいでしょう。
しかし、気をつけたいのがガン保険。ひとことで「ガンと診断されたら100万円」といっても、その支給の条件は様々です。
たとえば、「悪性新生物なら対象だが上皮内ガンは対象外」という具合に、ガンの種類による違いがある場合があります。また、一度給付金をもらった後に再発した場合、給付金が出るのか出ないのか、出るのであれば再発までの期間が1年後なのか、2年後なのかといった違いがあり場合もあります。
ガンには様々な治療方法がありますが、健康保険の対象外である自由診療扱いなら全額自費になり治療費は高額になります。
そんなとき、肝心のガン保険からお金が出ないのでは大変です。万が一のときこんなはずでは…とならないようしっかり確認しましょう。
「担当者におまかせ」はNG!
保険の見直しで避けるべきなのは、担当者のおまかせにしてしまうことです。
定期的に来る保険の営業に「更新時期ですからこの3つのどれにしましょうか?」とプランを提示され、払える保険料を基準に選んでしまっている、なんてことはありませんか。こうしたケースはほとんどの場合、担当者任せで肝心の保険の内容を把握していないものです。
また、ファイナンシャルプランナーにおまかせ、というのもNGです。特に相談料をとらないファイナンシャルプランナーは、他の何かを収入としています。
その多くが保険や金融商品の販売手数料で生計を立てている「FP資格を保有した外交員」ですので、金融商品販売をゴールにしたカウンセリングになる傾向があります。
保険の見直しは「内容の把握」でうまくいく
保険の見直しをするときは、自分にとってどんな保険が必要か把握することが第一です。預貯金でまかなえる不安ごとは、保険に頼らなくてもOKなのです。
保険料を払っても補いたい自分の不安ごとは何なのか、まずはイメージしていきましょう。
長患いして働けなくなった時の収入を保障してほしい、自由診療などお金がかかるガン治療を受けたい、入院してもあまり長期で休めないから一時金が欲しい、おひとりさまだから介護も心配など、それぞれ様々な不安ごとがあるはずです。その不安ごとに今の保険がマッチしているのか見極め、不要なもの、残しておきたいもの、新たに必要なものを探していくことが大切です。
まとめ
預貯金でまかなえない不安ごとを見つけたとしても、それにどの保険がぴったり合うのか、どの保険が不要なのかの見極めはとても難しいものです。また、気軽に入った保険を見直すときでも、「解約した途端に何かあるかも」と、解約を先延ばしにする人も多いようです。
手前味噌ではありますが、プロの(有料の)ファイナンシャルプランナーに相談することも保険の見直しの有効な手段のひとつです。自分を守るための大切な保険はしっかり見直していきましょう。