【体験談】文系出身者が転職して感じた理想と現実のギャップ

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今の仕事には不満がたくさん!もう転職したい!と思うこともありますよね。転職すれば、今持っている不満が解決されて心機一転がんばれる気がすると、誰しもが思うものなのかもしれません。
今回は、実際に転職をした筆者の知人Kさんの体験談をご紹介します。Kさんの転職は、果たして成功だったのか?給与や満足度の面から検証していきましょう。

文系出身29歳 もっと評価される環境を求め転職

まずは今回の体験談の主役、Kさんのプロフィールをご紹介します。

・Kさん(仮名)
・29歳女性
・文系大卒
・前職:新卒で製造系の中小企業(総務・経理)7年勤務
・転職先:製造系の大手企業(営業事務)

大学時代の就活では大手企業も受験したものの結果が出ず、新卒で地元にある製造系の中小企業に就職しました。配属されたのは、総務・経理。結婚や引っ越しなど、社員のライフイベントにまつわる各種手続きや、社内で発生した経費の支払い業務が主な仕事でした。

仕事内容にはおおむね不満はないものの、わかりやすく評価されることがないことに少々物足りなさを持っていたそうです。同期入社は、高卒の技術系の人ばかり。大卒の事務職社員をめったに採用しない会社で、Kさんは10年ぶりに採用された新卒の事務職でした。社内の平均年齢は高く、自分と同じく文系大学出身者でロールモデルとなる人が身近にいません。

残業は少なめでプライベートな時間はしっかりとれるものの、給料もそれなり。もっと働く時間が増えてもいいから、頑張りが認められ、それなりに給料に反映される環境を求めて転職活動を開始しました。

転職してはみたものの…こんなつもりじゃなかった?

転職エージェントやハローワークを活用し、製造系の大手企業に転職することができたKさん。新卒時のリベンジができた気分で、採用が決定したときはとても喜びました。

転職先での配属は、営業事務職。これまでの事務経験が評価されての配属でした。周囲はプロパー社員(新卒採用で入社した社員)がほとんどで、自分と同じような中途採用の事務職は、ほぼいない環境。今回自分が採用されたのも、ベテラン社員が介護のため退職し、めったに空かないポストが空いたためでした。

事務職の経験はあるとは言え、社外対応がメインの営業事務はまったくの未経験。電話1本取るのにもこれまでにない緊張感があり、「注文した商品が届かない」「営業担当に問い合わせたのに返事がない」など、トラブル対応がかなりのウェイトを占めていました。

慣れない業務と、急激に増えた残業。給料は前職より増えたものの、プロパーで同年代の人と比べると若干少なめでした。先輩社員は育児中で時短勤務の人ばかりのため、今後の昇給ペースがどれぐらいなのか、プロパーに追いつける日がいつ来るのか、そもそも追いつけるのかも正確にわかりません。前職とはまったく違う不満や不安に、ストレスを感じるKさんなのでした。

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金谷 ひつじ

フルタイムワーママから、ライターに転向。買い物前にSNSで情報収集するのが趣味。 家事も育児も仕事も趣味も、まだまだ欲張りたい2児のママライターです。

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