手数料貧乏になってない? 銀行の手数料だけで10年で10万円も損してる⁉
朝早くからメイクして出勤、仕事をして夜遅くに帰宅。忙しくて仕方がないからと、夜のコンビニATMで現金を引き出して、手数料を払っていませんか?
何気なく払っている手数料も、積み重なると大きな支出になっています。手数料貧乏にならないためにはどうしたらよいのでしょうか。
銀行手数料の種類
銀行手数料というと、一般的な銀行で早朝や夜間、土日祝日に現金を引き出す時に110円かかる、「時間外手数料」思い浮かべるのではないでしょうか。平日の8:45~18:00まではキャッシュカードで出金する手数料はかかりませんが、忙しいとその時間内に行くのは難しいものです。
また、郵便局やコンビニなど提携ATMで、自分が口座を持っている銀行以外でも気軽にお金をおろせるようになりましたが、この場合は手数料がかかります。
振込する時も自分の銀行以外(他行扱い)に3万円以上振り込むと660円(手数料は金融機関ごとに異なります)かかるなど、銀行の手続きには様々な手数料があります。
金融機関によっては、ATM出金や振込手数料が無料になる回数が減るなど、手数料が実質的に値上げになってきているようです。
・時間外ATM手数料(入金・出金・振込)110円~
・振込手数料(他行への振込は高め)110円~1100円程度
・両替手数料(一定枚数以上は有料)110円~など
手数料を払うのは損
このように銀行手数料は数百円程度なので、1回ごとの負担感は少ないかもしれませんが、積み重なると大きな支出になります。具体的に1年でどれくらいの手数料になるかイメージしてみましょう。
・月に2回時間外に出金…110円×2回×12カ月=2,640円
・毎月家賃を振り込み…660円×12カ月=7,920円
この2つの手数料だけで1年に1万560円も払っていることになります。10年続ければ10万円ですから大きな支出です。
2020年1月現在の普通預金金利は0.001%ですから、100万円を1年間預けたら利息は10円ほど。税金を引くとわずか9円しかつきません。100万円の預金があっても1年に1回でも時間外に出金すれば、元本割れと同じことになってしまうのです。
このような小さな支出を気にしない人は他の支出も気にかけないことが多いので、お金が貯まりにくい「手数料貧乏」が多いようです。
手数料貧乏にならないためにできること
いくらキャッシュレス化が進んでいるとはいえ、生活の中で現金は必要不可欠。銀行を使わずにいることはできませんが、手数料は最低限に抑えるようにしたいものです。
では、手数料を安く抑える方法を2つ紹介します。
①ネット銀行を使う
預入残高や取引状況に応じ、出金や振り込み手数料が月に数回無料。コンビニや郵便局でも手数料がかからない時間帯が長く利便性が高い。
②一般の銀行の割引条件をクリアする
給与振込口座に指定・投資信託を購入・公共料金を引き落とし・銀行提携のクレジットカードを作るなど、一定の条件を満たせば出金や振り込み手数料が月に数回無料に。一般的にネット銀行より無料の回数が少ないが、頻繁に出金や振込をしないのであればメリットあり。
オススメは、24時間どこからでもインターネットで振込ができる①ネット銀行です。店舗のないネット銀行に抵抗がある場合は②のように一般の銀行でも手数料を無料にする方法もあります。
このステップを踏めば、先ほどの例であれば1年で手数料分約1万円の支出をカットすることができるのです。
まとめ
銀行手数料はまさに「塵も積もれば山となる」ものです。このような小さな支出に目配りできるようになれば、交通費や通信費など日々の支出にも目がいくようになり、大きな支出削減につながります。
手数料貧乏から、めくばリッチ(目配り+リッチ)になれるよう、まずは銀行手数料の確認から始めてみましょう。