新社会人必見!初任給で資産運用を始めよう
新社会人にとって、初任給の使い道は悩みどころではないでしょうか。しかし、中には将来を見据えて資産形成を考える人もいるかもしれませんね。
2022年4月から新たに高校の家庭科で金融教育の授業が始まり、若いうちからの投資が話題になるものの、いざ実践するのは勇気がいるでしょう。そこで今回は、新社会人の資産形成の現状から、社会人におすすめの投資を紹介していきます。
新社会人の5人に1人が実践?新社会人の資産形成の現状
新社会人となる20~24歳の男女約1000人に「資産形成への考え方や取り組み」についてとったアンケート結果を見ていくと、新社会人の資産形成の現状が明らかになりました。
・新社会人の6割が「資産形成」に興味を持ち、既に取り組んでいる。
・新社会人の5人に1人が初任給の使い道で「資産運用」を選択している。
・新社会人の4人に1人が学生のうちから「つみたてNISA」を始めている。
(※2022年4月実施 金融オンラインスクール「グローバルファイナンシャルスクール」)
アンケート結果をもっと詳しく見ていきます。
画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000062123.html
「資産形成に興味を持ち、既に取り組んでいる」と回答した人の7割(72.9%)が取り組んでいるのは「普通預金」です。次に多かったのは「つみたてNISA」で、新社会人の2割(23.5%)が既に取り組んでいることが分かりました。
「株式投資」や「定期預金」「投資信託」に取り組む人は1割程度と、ごくわずかです。
画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000062123.html
初任給の使い道としては6割以上(61.8%)が「貯金」、5割(51.4%)が「両親へのプレゼント」と答えるなか、2割(22.5)が「資産運用」と回答。若いうちからも一定数、資産形成へ関心があることが伺えます。
画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000062123.html
資産形成に関する考え方を聞くと「貯金・定期預金派」が57%、「資産運用派」は26.1%と半数以下になります。
また「お金は働いて稼ぎたい」と考える人は62.7%で、「資産運用でお金を増やしたい」と答えた人は28.3%という結果もありました。 この結果から、新社会人の多くは「手堅くお金を守りたい」と考える一方、普通預金以外の資産形成の方法をよく分かっていないのではないか、とも考えられます。
給与から投資に使うお金の割合
投資を考える際に気になるのは、投資金額の割合です。でも一体、どれだけのお金を投資に回していいのでしょうか?
ここでは新社会人の平均給与などのさまざまなデータを参考に、投資できる金額について考えてみます。
新社会人の平均年収
大学卒の初任給は平均21万円です(厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」)。給与からは税金等を引かれるため、1年目の手取りは約220~270万円だと概算されています。
月ごとの平均支出
1人暮らしを始める人も多い、新社会人。給与を貰えるようになる一方で、しっかりと家計を管理していかないと、資産形成どころか生活も成り立ちません。今まで家計を管理していなかった方はまず、食費や住居費、交際費など1ヶ月の平均支出を把握するところから始めましょう。
総務省の「家計調査2021年」によると、34歳までの一人暮らしの生活費は月平均で約15万円。地域や性別によって差はありますが、大きく上回る人は固定費を見直してみましょう。
給与の6ヶ月分は安全資金に
給与が21万円で支出が15万円だとしたら、手元に残るのは6万円程度。ただ手元に残った全額を投資に回すのは危険でしょう。事故や病気、ケガなど、収入が得られない場合に備える必要があるからです。
不測の事態に備え、給与の6ヶ月分を安全資金として普通預金に置いておくのがよいとされています。
投資に回せる額は手取り額の6分の1
給与の手取り額が20万円ならば、6分の1にあたる約3万円は投資や預金に回せると理想的です。しかし、安全資金である給与6ヶ月分の126万円も貯めたいところ。
預金ゼロからのスタートだと普通預金だけで安全資金を貯めるのに3年以上の年月がかかってしまい、投資を始めるのがかなり先になってしまいます。
給与21万円×6ヶ月分=安全資金126万円
安全資金126万円=毎月3万円の預金×3年4ヶ月
より早く安全資金を貯めるには、投資を活用することも検討しましょう。
余剰資金を分散する
余剰資金が3万円あるなら、2万円を普通預金として安全に守り、1万円を投資に回すという方法もあります。もし既に6ヶ月分の安全資金がある場合は、3万円全額を投資に回してみるのも1つの方法です。