新社会人必見!初任給で資産運用を始めよう
投資の選択肢は?
では新社会人には、一体どんな投資の選択肢があるのでしょうか?今回は、投資信託やつみたてNISA、企業型DCについて解説していきます。
投資信託
投資信託とは、投資家が出した資金をもとにファンドマネージャー(プロの投資家)が株式や債券などの金融商品に投資・運用し、運用成果を投資家に還元する仕組みのこと。株式や債券よりも少額で始められるのが特徴です。またファンドマネージャーが運用していくので、金融知識に自信がない人でも安心して始められます。
投資なので元本割れ(損をしてしまう)の可能性はありますが、少額でもコツコツ積み立てていけば利益が得られるチャンスがあります。
つみたてNISA
つみたてNISAは、投資で得られた運用益が非課税になります。日本在住の20歳以上であれば口座開設でき、少額から投資ができます。非課税枠は800万円、非課税期間は20年間と長期で投資できるのが魅力です。
「iDeCo(個人型確定拠出年金)」とは違い、購入した投資信託をいつでも売却できるので、必要なときに引き出せるメリットがあります。金融機関によっては月100円から投資できるところもあり、投資初心者の新社会人も気軽に取り組めるでしょう。
またつみたてNISAは文字通り積立型の投資方法なので、商品を選んだあとにこまめに売り買いする必要がありません。常に値動きを見張っておく必要がないので、気楽に継続できるのもメリットです。
企業型DC
就職した会社に制度があれば、企業型DCという選択肢もあります。
企業型DC(企業型確定拠出年金)とは、企業が従業員の年金口座に掛け金を積み立て、従業員自らが年金資産を運用する制度です。預貯金や投資信託、保険商品などの金融商品の中から加入者が選択し、運用を行っていきます。企業型DCの加入対象は、公務員以外の厚生年金被保険者です。
つみたてNISAと同じように運用益が非課税になるのがメリット。また口座管理手数料を会社が負担するため、投資コストを減らせます。ただし年金制度なので、引き出せるのは60歳からです。
若いうちから投資するメリット
「投資で損をしたくない」「売買のタイミングが分からない」など投資に対しては、さまざまな不安があるでしょう。また「若いうちは十分に資金がないから」と投資をためらう人も多いです。しかし、新社会人から投資をするメリットは多くあります。
投資可能期間が長い
若いうちから投資を始めるメリットは、投資にかけられる時間が長いことです。短期投資のように短い期間で商品を売買して利益を出す投資方法ではなく、時間をかけて利益を積み重ねられます。
長期投資では元金だけでなく、利子にも利子が付く複利効果を生み出せるのがメリット。たとえば100万円の元金に年間で10万円の利益が出れば、110万円に金利がつきます。2017年に金融庁が行った「つみたてNISAについて」の調査によると、元金100万円が20年後に185~321万円になったという結果が出ています。
コツコツと積み立てられる
積み立て投資は少額から投資できるので、無理なく投資を継続できるのがメリットです。また自分で決めた金額が自動的に引き落とされるため、忙しい人でも売買のタイミングを気にせず、気軽に投資できます。つみたてNISAでは積立の頻度を毎日、毎週、毎月など細かく決められる臨機応変さがあるのも魅力です。
分散投資でリスクを減らせる
分散投資とは複数の金融商品に投資することで、値下がりのリスクを抑える方法です。たとえば、景気がよければ債権の価格は下がる傾向になりますが、株式は上がる傾向にあります。もし債券と株式が含まれる金融商品を買っていれば、リスクを回避できますよね。投資商品を選ぶときは1つに絞らず、異なる商品を買っていくのがおすすめです。
新社会人も積極的に投資にチャレンジしてみよう!
新社会人となり給与をもらうようになると自分でお金の管理をしていきますが、このスタートでお金をどう使うかが、未来を大きく左右します。 紹介したように、若いうちから投資に取り組むと運用益が期待できるため、毎月の給与から安全資金を除いた分を投資に回し、資産形成をしていきたいものです。それぞれの投資のメリット、デメリットを理解した上で、自分に合う投資を検討してみてくださいね。