3年目の私の株式ルール!リサーチ・購入・売却までを紹介
貯金だけではお金が増えないと感じた筆者は、3年前に株式投資による資産運用を始めました。しかし株式投資は、株の銘柄を保有さえすれば安定して利益が出せるというわけではなく、投資先を選ぶことや売買のタイミングこそが重要なのです。
そこで今回は、筆者が実際に行っている株式投資の選定方法や売買タイミングを紹介します。投資に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
【選定】投資先の株のリサーチの仕方
株価の値幅による売買利益を狙う場合、購入する銘柄の選定が必要です。まずは、筆者が行っている銘柄選定の方法をご紹介します。
数カ月先の株主優待銘柄をチェック
雑誌やテレビなどのメディアでも特集されることが増えた「株主優待」。株価の上昇や配当金(預金金利のようなもの)による利益だけでなく、物品やサービスの権利が得られるのがうれしい点です。
この株主優待をもらうためには、会社ごとに決められている「権利確定日」に、指定の株数を保有しておく必要があります。株主優待が人気の銘柄は、この権利確定日に向かって株を取得する人が増えるため、株価が上昇していく傾向があるのです。
そのため、筆者は株主優待がもらえるタイミングギリギリではなく、数カ月先の株主優待銘柄を選定しています。それにより、株主優待が得られるほか、値上がりによる利益も期待できます。
株主優待の権利確定日や内容については、ほかの記事でも紹介しているため、気になる人はぜひチェックしてみてください。
国策や世の中の動きをチェック
機関投資家やアナリストでもない筆者には、常に的確な銘柄の選定をするのは不可能です。しかし、世の中の状況や国策を把握することで、ある程度の上昇が期待できそうな銘柄なら選定することができます。
最近では、デジタル庁の発足に伴ったDX(デジタルトランスフォーメーション)といったIT・AIを社会に浸透させる勢いが加速していることや、コロナ禍における生活環境の変化などに関連した銘柄が注目されています。そんな国策や情勢にマッチしている企業は、業績も伸びやすく株価も右肩上がりになることが多いです。そのため、日ごろからニュースのチェックは欠かせません。
【購入】欲しい銘柄を見つけてもすぐ買うのはタブー
私は、銘柄選定で自分に合ったものを見つけられても、すぐには買わないようにしています。見つけたときに株価がすでに高値の場合もあるほか、冷静に判断するためです。ここでは、筆者がどのようなタイミングに購入するのかを紹介します。
チャートは順張り
株式投資では、チャートと呼ばれる折れ線グラフで株価の推移を見ます。筆者が購入するものは、「順張り」と呼ばれる順調に株価が右肩上がりになっているものです。
※楽天証券
上記のチャートを見ると、多少の上下を繰り返しながら、順調に株価が成長しているのがわかります。筆者は、このような順張りの形のチャートであった場合に、購入することがほとんどです。
では、別の銘柄のチャートも見てみましょう。
※楽天証券
この銘柄は、横ばいの期間を経て、一見すると順調に株価を上げだしたように見えます。しかし、チャートのトータル期間を変えて長期で見てみると、別の見方ができるようになります。
※楽天証券
こちらは先ほどと同じ銘柄なのですが、データは右肩下がりになっています。このチャートを見ると、今すぐに株価の回復は期待できそうにありませんよね。
2枚のデータは、1枚目は「日足」と呼ばれる1日単位で記録したもので、2枚目は「月足」と呼ばれる1カ月単位で記録したもの。このように、同じ銘柄でも期間を変えると見え方が異なります。見る視点によっては買い時が異なるため、自分の時間軸を見つけるのも大切です。
材料発表などに合わせて
普段のニュースで「〇〇社が新しいサービスを開始!」「△△社が新商品を発表!」というような話題を目にしたことはありませんか?このようなニュースは、株価に即座に反映されます。
新商品やサービスの発表の場合、ヒットすれば業績がアップするため株価が上昇しやすくなります。反対に「〇〇社の不正行為発覚」「××社が今期赤字決定」のようなネガティブなニュースは、株価の下落に繋がるのです。
気になっていた会社が良いニュースを発表したときは買い時になることもあるため、チャートの形が理想でなくても買いに出ることがしばしば。しかし、すでにこういったニュースを株価が織り込んでいることもあるため、注意が必要です。