ボーナスはどのくらいもらってる?人に聞けない賞与の最新事情を調査
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気になる2020年冬のボーナスは!?…全国的に厳しい水準か
では、気になる2020年冬のボーナスの動向はどうなのでしょうか。厚生労働省「毎月勤労統計調査」対象企業や、東証第1部上場企業のボーナスの動向を調べてみました。
【毎月勤労統計調査】ベース事業所では約11%減額
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの発表によると、厚生労働省「毎月勤労統計調査」対象企業の2020年冬のボーナス支給額平均は34万7,806円と、前年と比較して10.7%の減額となっています。これはリーマンショック当時以下の水準だそうです。
東証第1部上場企業は平均74万3,968円
次に、東証第1部上場企業205社を対象とした調査によると、2020年年末賞与の一時金(ボーナス)の妥結水準は74万3,968円でした。この金額は前年と比較して3.2%ダウンとのことです。
ボーナス減額の背景には、業績に新型コロナウイルスの影響を受けている企業もあることが挙げられます。例えば航空業界ではANAホールディングスが冬のボーナスを支給しない方針であることがニュースとなり、記憶に新しいですね。
今後はボーナス支給額が厳しい見通しが続くかも?
全国のボーナス支給額の平均は、夏・冬それぞれ38万円ほどでした。東証第1部上場企業では平均が70万円を超え、大企業ほどボーナス支給額が高いことが分かります。ただ、今期は新型コロナウイルスの影響で、これまで通りとはいかない企業もあるようです。
増えたら嬉しいボーナスですが、その増減のみに執着するのではなく、月収とのバランス・福利厚生・業務内容など、広い視野で仕事をとらえ、働くモチベーションに変えていきたいですね。
文:kimmy
監修者:ファイナンシャルプランナー歴3年 千見寺 拓実