20代女性がiDeCoを始めるなら、どれくらい貯蓄があった方がいい?

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貯蓄額ごとにオススメの加入方法

それでは、貯蓄額に応じたオススメのiDeCoの加入方法について考えてみましょう。

貯蓄300万円

月の生活費が25万円なら、1年分で300万円です。半分で150万円。少なくともこれくらいの貯蓄ができてから、iDeCoを検討しましょう。
元本割れを避けるなら、元本確保型の定期預金や保険での運用もできます。ただし、毎月かかるコストがあることに注意が必要です。国民年金基金連合会には105円、事務委託先金融機関に66円差し引かれますので、元本確保型でもほとんど増えない運用ではマイナスになってしまいます。
とは言え、税金が安くなるのでトータルで考えればおトクであることに変わりはありません。

貯蓄500万円

500万円の貯蓄があるなら、緊急予備資金だけではなく、目的ごとの貯蓄も計画的にできていることでしょう。住宅ローンの頭金、教育費、家電の買換えなどの目的別に分けておくと資産管理がしやすくなります。目的のひとつに老後資金を含め、iDeCoを始めるいいタイミングではないでしょうか。
ただし、あまり高額の掛金にすると途中で他の目的でのお金がショートしかねません。月1~2万円程度から始めて、無理がないか様子を見ながら続けるといいでしょう。
投資対象は市場の値動きに連動するインデックスファンドがオススメ。コストが安く抑えられ運用の効率が上げられます。

貯蓄1,000万円

20代で1,000万円も貯められた人は、マネーセンスが高いと思われます。運用には市場の値動きよりもさらに上回る運用益を目指す、アクティブファンドも検討してみましょう。
アクティブファンドの値動きは大きくなりがちで、大きなリターンを望める代わりに、損失が大きくなる危険性もあります。しかし、20代から始めれば60歳までは30年以上あります。長期的な視点に立てば、リーマンショックのような値下がりも10年後には回復しています。
ですから、20代でアクティブファンド中心の積極的な運用をしても、最終的な利益を得ることは十分可能と考えられます。ただし、60歳が近づいてきたら、値動きの小さいものをメインに運用するよう、資産配分を変えることは必要です。

まとめ

20代でiDeCoを始めるには、貯蓄ができていることが前提です。貯蓄なしで始めたら、いざという時に手元の資金がなくて困ってしまいます。
オトクな制度をしっかり活用するためにも、まずは貯蓄、それからiDeCoを始めましょう。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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