仮想通貨MonaCoin(モナコイン)とは?初心者のために簡単解説!

仮想通貨

世界規模で仮想通貨取引が積極的に行われ、仮想通貨という言葉も随分身近な存在となりました。国内でBitcoinやEthereumに劣らぬ高い人気を誇る仮想通貨があるのはご存知でしょうか?日本発祥の仮想通貨MonaCoin(モナコイン)を紹介します。

仮想通貨MonaCoin(モナコイン)とは?

MonaCoinは日本初の国産仮想通貨として、2014年の元旦に公開されました。日本最大級の巨大掲示板2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)のソフトウェア板(いた)で誕生したことから、2ちゃんねる由来の仮想通貨として知られ、数量はMONAで表記されます。

2018年9月7日現在、MonaCoinの時価総額は8,382,933,107円で、仮想通貨時価総額ランキングサイト「Cryptocurrency Market Capitalizations」の1,921銘柄中、第77位にランキングしています。

市場価格は1MONA=135円で発行上限枚数は105,120,000枚ですが、発行上限の約59%にあたる62,095,275枚が既に発行済みです。

高い技術力が評価されるMonaCoin(モナコイン)の運営システム
MonaCoinは2017年に、他に先駆けスケーラビリティ問題(ブロックチェーンの容量問題)と、トランザクション展性(取引承認の確実性)を解決するシステムSegwit(セグウィット)の実装に成功しました。

2018年には取引所などを利用せずにMonaCoinを他の仮想通貨と交換できる、アトミックスワップに成功するなど、高い技術力が評価されています。しかしMonaCoinは独自のシステムではなく、Litecoinプラットフォームに独自システムを実装して構築された仮想通貨なのです。

法定通貨の代替通貨を目標に開発されたLitecoinは、ブロックチェーンの簡略化を行い、高い取引承認速度を実現しています。ベーシックな部分にLitecoinのプラットフォームを利用するMonaCoinでも、約90秒で取引処理が行えます。

また、MonaCoinは分散型情報管理システム「P2P方式」を採用し、暗号化された情報はブロックチェーンで共有、管理されます。運営にはPOW(Proof of work)が採用され、マイナーの手によってMonaCoinは運営されています。

仮想通貨MonaCoin(モナコイン)はこのように使われている!

MonaCoinは一般的な仮想通貨の持つ「投機対象の金融商品」という色合いが比較的薄い仮想通貨だと言えます。これはMonaCoinのルーツが「2ちゃんねる」にあることが大きく影響しているのではないかと考えられます。

ネット上で積極的にやり取りされる仮想通貨MonaCoin(モナコイン)
MonaCoinは「投げ銭をコンテンツ評価の手段にすれば、コンテンツの更なる充実が図れるのでは?」というオタク文化に端を発し、開発されました。ネット上では開発コンセプト通りの以下の利用法で仮想通貨MonaCoinは活用されています。

投げモナ(投げ銭)でのコンテンツに対する評価や支援
Twitterの「tipmona」を利用した送金や残高確認、入金の確認

また急速に普及したネット通販の決済にもMonaCoinは活用されており、MonaCoin決済の対応サイトは増加傾向にあります。MonaCoinで決済可能な代表的なネット通販サイトは次の通りです。

・Monappy
MonaCoinの総合コミュニティを兼ねる、イラストや漫画などさまざまなアイテムが扱われるオークションサイトです。

・Bitcoinmall
幅広いラインナップを誇るオンラインストアですが、決済方法は仮想通貨のみとなっています。

・パソコンSHOPアーク(Ark)
2017年6月からMonaCoinの対応を始めた、東京秋葉原のパソコンショップのオンラインストアです。

仮想通貨MonaCoin(モナコイン)に対応する実店舗も増加中!
公開直後の2014年4月に土地取引の決済に使用されたため、MonaCoinは「土地取引に利用された仮想通貨」として話題になりました。現在はさらに多くの実店舗での決済に利用されています。

国内でMonaCoinでの決済に対応する施設は次の通りです。
・飲食店:31軒
・販売業:10軒
・宿泊施設:4軒
・ビューティーサロン:3軒
・医療機関:3軒
・その他:9軒

仮想通貨MonaCoin(モナコイン)の取り扱いや気になる手数料は?

一般的に仮想通貨取引は「仮想通貨取引所」や「仮想通貨販売所」で行われます。2018年9月7日現在、金融庁の認可を受けた16社の登録業者と4社のみなし業者の計20社の仮想通貨取引所が国内に存在し、MonaCoinは12の仮想通貨取扱所で取り扱われています。

取引所と販売所の違いとは?
仮想通貨を売りたい人と、仮想通貨を買いたい人が取引するマーケットを提供するのが仮想通貨取引所です。売り手と買い手は希望する価格と数量を取引所内のマーケットに提示し、双方が合意すれば取引が成立します。

仮想通貨販売所は取引所に併設される売店のような位置付けです。取引所運営企業が所有する仮想通貨を、運営企業の指定する価格で、販売所にて販売します。取引所は利用者間で取引を行い、販売所は利用者と運営企業間で取引を行います。

取引所と販売所はどちらを利用するのがお得なのか?
取引所内での仮想通貨取引には、取引所の利用手数料が発生します。販売所では販売手数料がスプレッドとして予め上乗せされ、販売されています。取扱所運営で大量のストックが扱われる販売所は、購入価格が取引所よりも割高になりますが、大量購入も可能です。

取引量が多いほど手数料収入が増加するため、多くの取引所では取引手数料を大幅に抑え、取引の活性化を促しています。大量購入でなければ、手数料が安い取引所を利用するのが、お得なMonaCoinの購入方法だと言えます。

仮想通貨MonaCoin(モナコイン)のおすすめ取引所3選

国内12の仮想通貨取引所で取り扱われるMonaCoinですが、実際にMonaCoinの取引を行うのにおすすめの取引所を3つ紹介します。

bitbank.cc(ビットバンク)
一般的な取引所は仮想通貨販売所を併設していますが、bitbank.ccは販売所を持たず、純粋な取引所として運営され、MonaCoinの取引は日本円かビットコインで行えます。

仮想通貨取引では売り買いに関わらず、取引を提案するメイカーと取引提案に応じるテイカーに分けられます。2018年9月7日現在、bitbank.ccでは仮想通貨取引に対して「取引手数料無料キャンペーン」を行っており、MonaCoin取引はメイカー・テイカー共に無料で行えます。

取引口座開設手数料や口座維持手数料、銀行の振り込み手数料を除く入金手数料は無料でMonaCoinの出金は0.001 MONAのマイニング手数料のみで行えます。

Zaif(ザイフ)
設立時にMonaCoin取引所のetwingを買収し、世界一のMonaCoin取引量を誇る仮想通貨取引所です。MonaCoin取引は、日本円かビットコインで行えます。

MonaCoinの取引手数料は、メイカーは無料、テイカーは取引額の0.1%です。取引口座開設手数料や口座維持手数料、銀行の振り込み手数料を除く入金手数料は無料ですが、MonaCoinの出金時に0.001~0.1 MONAの出金手数料が発生します。

ビットフライヤー
多くの企業と提携する日本最大規模の取引所として、取引量も非常に多い仮想通貨取引所です。MonaCoinには販売所のみ対応し、2018年9月7日現在「販売手数料無料キャンペーン」が行われ、スプレッドは0です。

しかしビットフライヤーは2018年6月22日に金融庁から業務改善命令を受け、残念ながら現在、一時的に新規登録が停止されています。

ワザモノ編集部

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