仮想通貨Ethereum(イーサリアム)とは?人気銘柄をわかりやすく解説!

仮想通貨

仮想通貨はビットコインとそれ以外の通貨銘柄を指すアルトコインの2つに分類されます。仮想通貨の代名詞ビットコインに次ぐ時価総額を誇るのが、アルトコインを代表する通貨銘柄のEthereum “イーサリアム”です。

仮想通貨Ethereum(イーサリアム)とは?

アルトコインの時価総額ランキングで首位を守り続ける仮想通貨であるEthereumですが、実はEthereumは仮想通貨銘柄ではなく分散型情報管理システムの名称です。

仮想通貨マーケットで取り引きされているのは、Ethereumのシステム利用料の支払いに使用される通貨で表記単位はETH(Ether・イーサ)ですが、便宜上、Ethereum “イーサリアム”と呼ばれています。

2014年7月にⅠETH352円で公開されたEthereumは公開直後に下落しⅠETH60~70円を推移します。しかし、2016年3月からⅠETH1,000円代に上昇し、2017年5月からの価格高騰で遂に2018年1月18日にはⅠETH約160,000円まで値を伸ばしました。

2018年10月8日現在、Ethereumの時価総額は2,630,754,507,198円で仮想通貨時価総額ランキングサイト「Cryptocurrency Market Capitalizations」で確認できる2,042銘柄中第2位、市場価格はⅠETH=約25,661円、発行上限枚数の設定はなく、現在102,434,526枚が発行されています。

公開後Ethereumの評価は高くありませんでしたが、2016年6月に発生したハッキング事件「THE DAO事件」と、それに伴うEthereum classic “イーサリアム・クラシック”の分裂騒動で注目を集めます。

Ethereumのシステム上で運営するTHE DAOがハッキングされ、総額360万ETHが盗まれますが、Ethereumはシステムをハッキング前の状態に巻き戻し、ハードフォークで事件を処理しました。

書き換え不可能と言われるブロックチェーンで、巻き戻しが行われたことに仮想通貨界は震撼しますが、技術力の高さが評価され、Ethereumの市場価格の下落には繋がらず、Ethereumの開発したスマートコントラクトのシステムの評価と共に、市場価値が高まりました。

スマートコントラクトとは?

Ethereumのシステムはビットコインが開発したブロックチェーンに独自開発したスマートコントラクトの機能を搭載したものです。

スマートコントラクトはブロックチェーンに取引の契約内容を紐付け、契約が履行されれば決済が行われる「契約の自動化」を行うシステムです。スマートコントラクトのシステムイメージを掴むためには、原始的スマートコントラクトの例として自動販売機を想像すると良いでしょう。

自動販売機は「料金投入」、「希望商品の購入ボタンを押す」、「商品提供と共に決済」の流れで商品販売を自動的に行います。Ethereumのシステムは「執行条件」と「契約内容」の事前定義を管理者が入力すれば、次の例のように自動的に決済が行われます。

・執行条件「A社の倉庫に500個の商品納入完了時に」
・契約内容「B社に対して10万円の商品代金を送金する」

この条件をA社からB社10万円の送金に紐付けておけば、B社の商品がA社倉庫に500個納入した時点で自動的に商品代金が送金されます。自動販売機よりも遥かに複雑ではありますが、「契約内容が履行されれば自動決済が行われる」点では、概念は自動販売機と共通しています。

スマートコントラクトに記録されたデータは内容変更可能ですが、変更履歴がデータとして半永久的に保存される点や、公開データである点から、現在公証役場で行われる公的書類の作成などに活用できるとも考えられています。

仮想通貨Ethereum(イーサリアム)の特徴

Ethereumはスマートコントラクト以外にも、次に挙げる3つの特徴を持つ仮想通貨だと言えます。

・送金処理速度が速い
・発行上限枚数や半減期が設定されていない
・独自開発したプログラミング言語で運営されている

以下に、3つの特徴を具体的にご紹介します。

・Ethereumは送金処理速度が速い
ビットコインの送金には約10分の処理時間が必要と言われる一方、Ethereumの送金処理時間は約15秒に設定され、理論値ではビットコインの約40倍の速度で送金処理が行われます。処理速度は仮想通貨銘柄の流動性に直結することから、Ethereumは高い流動性を持つ仮想通貨だと言えるでしょう。

・Ethereumには発行上限枚数や半減期の設定がない
通貨の資産価値を保つため、多くの仮想通貨が発行上限枚数を定めています。また、一定周期で通貨の新規発行枚数を半減させる半減期を設定し、通貨の資産価値を保っています。Ethereumは発行上限枚数や半減期の設定を行わず、資産価値を保ち続けている仮想通貨だと言えます。

・Ethereumは独自開発したプログラミング言語で運営されている
Ethereumのスマートコントラクトは、システム上でさまざまな機能が実装可能なプラットフォームの側面を持つシステムです。システムには高い互換性が求められるため、Ethereumは独自開発した互換性の高いプログラム言語「Solidity」で運営されています。

仮想通貨Ethereum(イーサリアム)のおすすめ取引所3選!

代表的アルトコインのEthereumは、ほぼ全ての取引所で取り扱われていると言っても過言ではありません。ここで、Ethereumの取引におすすめの仮想通貨取扱所を3つ、ご紹介します。

・GMOコイン
2017年5月末にサービスを開始した仮想通貨取引所で、現物取引は販売所として取引所はFX取引で利用できます。東証一部上場企業のGMOインターネットが運営し、高いレベルのセキュリティ対策が評価され、仮想通貨取引に関わる基本的な手数料が無料であることや、充実したスマホアプリのリリース、最大5倍のレバレッジをかけたEthereum取引が行えるのも魅力的な取引所です。

・DMM Bitcoin ” DMMビットコイン”
2018年1月にサービスを開始した仮想通貨取引所で、現物取引は販売所として取引所はFX取引で利用できます。VOD、ネット証券、FXなどのサービスを提供するDMMのグループ企業で、大資本のメリットを活かして手数料を抑え、充実したスマホアプリのリリースなどで人気が急上昇している取引所です。

・Binance”バイナンス”
世界最大の取引高を誇る仮想通貨取引所として知られ、日本国内での知名度が高い海外の取引所です。サイトの日本語対応が廃止されましたが、Google翻訳ボタンがサイト内に追加されました。取扱い通貨銘柄も国内の取引所とは比較にならないほど多く、各手数料は取扱い額の0.1%、Binance発行トークンBNBの利用で0.05%に抑えられるのが魅力の取扱所です。

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