保証期間付き終身年金形式で年金をもらう際のメリット・注意点まとめ

年金・社会保険

まとまったお金を、毎年取り崩しながら受け取るのが「年金」です。年金には「終身」と「有期」がありますが、今回は終身年金の中でも「保証期間付き終身年金」形式で受け取るときのメリットと注意点を説明します。

メリット(1) 長生きリスクに強い

「終身」とは、身が終わるまでという意味なので、生きている間はずっと年金を受け取ることができます。100歳になっても、150歳になっても、決まった額の年金を受け取り続けることができます。保証期間付き終身年金は、長生きすればするほど受け取る年金の総額が増えていきます。死ぬまでずっと終わることなくもらえるので、シニア時の生活設計がしやすい形式でもあります。

メリット(2) 保証期間付きは更に安心

保証期間が付いている場合、保証期間内に亡くなっても保証期間が終わるまでは遺族が年金または一時金を受け取ることができます。保証期間が10年であれば、万が一年金を受け取り始めて1年で亡くなったとしても、残りの9年分は遺族などに支払われるので、保険料の無駄を抑えることができます。保証期間付き終身年金形式は、年金支払い形式の中で一番安心感の高い形式となります。

注意点(1) 保険料が高い

安心感が高い分、保険料は高くなります。生死に関わらず年金受取期間が確定している「確定年金」、生きていれば一定期間年金が受け取れる「有期年金」、「保証期間のない終身年金」など、その他のすべての年金形式と比較すると、同じ年金額・受取期間であれば保険料が一番高くなります。ある保険会社の例では、30歳男性が65歳まで保険料を払って、65歳から年間60万円の年金を受け取ろうとすると、10年確定年金(年金支払期間10年)は、毎月の支払いが14,094円に対して、10年保証期間付終身年金(定額型)では31,194円と倍以上の違いがあります。

注意点(2) 保証期間終了後の受取期間が短いと支払った保険料分も受け取れない

保証期間が終わったあとは生きている期間のみの年金受取となるので、保証期間が終わってからすぐに亡くなってしまうと、年金の受取総額は支払った保険料分に届かなくなってしまう可能性が高くなります。

注意点(3) 保証期間中に亡くなった場合の受取人

年金契約の積立期間は20年、30年以上と大変長期にわたります。年金をもらい始めたら、契約した時に決めた、自分が亡くなったあと保証期間内の受取人が誰になっているかの確認を必ずして下さい。指定した人がすでに亡くなっていることもあるからです。保証期間付や確定年金形式では受取人に特に注意が必要です。

まとめ

保証期間内は必ず誰かが年金を受け取ることができ、保証期間が過ぎても一生涯年金が受け取れるのは、収入が公的年金のみとなってからの老後の暮らしを考える上で、大変心強いですね。長生きをお金の面からも喜べる形式といえます。「保険料の高さは、安心を買うための費用だ」と割り切って負担できる方にお勧めする形式です。

小野 みゆき

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中高年女性のお金のホームドクター 社会保険労務士・CFP・1級DCプランナー・年金マスター 企業で労務、健康・厚生年金保険手続き業務を経験した後、司法書士事...

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