個人年金保険の仕組みと加入メリットとは?

年金・社会保険

個人年金保険は国民年金とは別に、自分で保険会社などに申請してお金を積み立てるものです。お金を貯めるという意味では銀行への預金と似ていますが、こちらの方が便利という話もあります。その理由を含め、個人年金保険の中身を紹介します。

公的年金とは別に自分で老後の資金を確保

個人年金保険は、保険という名称こそ付いていますが、入院費用を助けてくれるなどの保障制度はありません。国民年金同様に、お金を積み立てていくことで、将来的に一定額の年金を使えるようになります。
国民年金とは異なっていくつかのタイプに分けられているのも特徴です。例えば終身年金は名前からもわかるように、亡くなるまでずっと年金をもらえる制度です。他にも、特定の期間に限ってもらえる確定年金、有期年金もあります。前者の場合は期間中に当人が死亡しても、遺族が期間終了まで受け取れるという仕組みもあります。
基本的には1人ずつの契約ですが、夫婦年金のように夫婦いずれかが存命であれば受け取り続けることができるタイプや、積立金の運用によって年金の金額が変動するタイプなど、分類も多様化しています。

利息の高さや控除など定期預金より優れた点あり

個人年金保険のメリットとしては、利息と控除の2点が挙げられます。まず利息ですが、通常銀行に預けても普通預金であればそれ以上の金額になることはありません。定期預金などを活用すれば利息によって増えますが、利率が低いケースが多く、お金を増やしたいと考えている人には不向きともいわれます。しかし個人年金保険であれば、定期預金よりも増やすことが可能です。先にも紹介した変動型であれば、減る可能性もあるものの、預けた以上の年金が戻ってくることもありえます。
また個人年金保険に加入すると、個人年金保険料控除の対象となります。所得税及び住民税から差し引くことで、一定額のお金が戻ってきます。もちろんそれで年金が減ることはありません。1回の控除としては数千円程度ですが、それを何十年と続けていけば、かなりの返金額になります。

途中解約できないことこそ最大のメリット?

個人年金保険は途中で解約することも可能です。しかしその際に受け取れる解約返戻金は、本来もらえる金額より少なくなるケースがほとんどです。理由は契約している保険会社の経費や手数料として差し引かれているからです。預かってもらい、増やしてもらうというのは保険会社からすれば商売ですから、自社の利益を得なければいけません。加入する際は、極力解約をしないことを前提にする必要があります。どうしてもお金が必要な時は、契約者貸付などのシステムを活用しましょう。
しかし一見デメリットに見えるこの要素も、ある種の人々にとってはメリットとも言えます。それは、銀行預金だとついつい引き出してしまう人たち。ATMが24時間使えてどこにでもあるような現在、容易にお金が使えてしまっては、貯まるものも貯まりませんよね。自分で貯めることができないという方に活用して欲しい仕組みともいえます。

具体的な積立金額や受け取れる金額は保険会社やプランごとに異なりますが、将来のためのお金を貯めることが苦手な方、老後に国民年金だけでは不安という方は、個人年金保険にも目を向けてみてください。

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監修:杉浦 詔子 (スギウラ ノリコ)
( ファイナンシャルプランナー・カウンセラー)
森公認会計士事務所 公認会計士・税理士
「働く人たちの夢をかたちにする」会社員とそのご家族等へのキャリアプラン(生活)とライフプラン(家計)の相談と講義、執筆を行っています。
女性のキャリアと家族や恋愛等コミュニケーションに関する相談、FP等資格取得支援にも力を入れています。