定期付き終身保険のメリット・注意点まとめ
死亡の保障を終身で得られる「終身保険」に一定期間特約「定期保険」付帯するのが「定期付き終身保険」です。この保険は国内生保の主力商品で生命保険加入を検討する際には目にすることも多い保険です。今回は、定期付き終身保険のメリットと注意点についてまとめてみたいと思います。
定期付き終身保険のメリット(1) 必要な時期に大きな保障が得られる
一生保障の続く「終身保険」の保険料と一定期間保障される「定期保険」の組み合わせの「定期保険」部分は期間が5年や10年の保険料の支払いとなります。「定期保険」部分は保険期間が短い分、「終身保険」だけ保障を準備するより保険料を安く抑えらます。そのため働き盛りで大きな死亡保障が時期に必要な保険金を設定しやすいというメリットがあります。
定期付き終身保険のメリット(2) 様々なオプションがつけられる
死亡に限らず、一定期間様々な種類の保障を特約、つまりオプションで付けることが可能です。オプションには、入院、がんなどの三大疾病や重大な病気、介護などを保障するものなどがあります。安い保険料で様々なリスクをカバーするオプションをつけられるのは魅力です。
定期付き終身保険のメリット(3) 病気でも更新可能
基本的に生命保険の加入は健康状態が良いことが条件です。病気の種類や病状によっては保険の新規加入や見直しができないなんてこともあります。しかし、この保険は更新時に病気の有無を問われることがないので最長で更新できる年齢は定められていますが保険を続けることが可能です。また、保険会社によっては病気の有無関係なしに定期の死亡保障の部分を終身の死亡保障に変換できるところもあります。
ある人によってはメリットでも、ある人によってはデメリットということもありますので注意点も見ていきましょう。
定期付き終身保険の注意点(1) 更新時に保険料がアップする
この保険は更新ができるのですが、更新時には年齢に応じてリスクが大きくなるため保険料がアップすることになります。この保険料のアップは初めて加入した時の保険料より最終的に10倍なんてこともあります。保険料が高すぎて払えなくなるという事態にもなりかねないのです。そこで更新時に必要のなくなったオプションを外したり、保険金額を下げたりメンテナンスが必要となります。
定期付き終身保険の注意点(2) 更新には年齢の上限がある
更新できる年齢に上限があるため、長生きすると保険がなくなってしまうということもありますのでいつまで保障が続くかの確認が必要になります。
定期付き終身保険の注意点(3) 貯蓄性が少ない
毎月の保険料の一部は貯蓄性のある「終身保険」に充てられますが、ほとんどの保険料が掛け捨ての定期の特約に充てられます。途中解約しても解約返戻金はたくさん戻りません。
まとめ
「定期付き終身保険」は保障も充実してよい保険ではあり、保険が役立った人にとっては満足度も高い保険です。しかし、その反面、保険の仕組みが少々複雑なためトラブルが多いのも現状です。
トラブルを避け保険としてのメリットを活かすために加入を検討する際にはしっかり保険の仕組みを理解することが重要です。