投資初心者が知っておきたい用語「72の法則」
お金を増やすために何かしなくちゃと思っても難しい用語が沢山あって、始める前から心が折れてしまうことはありませんか?
今回はマネーセミナーやニュースでもよく見聞きする「72の法則」について説明しましょう。
「72の法則」ってなに?
お金を2倍にするために、この金利では何年かかるかおおよその目安を知ることができる計算式のことでこのような式になります。
「72÷金利=元本が2倍になる年数」
例えば、平成3年のゆうちょ銀行の定額貯金金利は約8%でしたので、72÷8(%)=9年となり、9年で元本が2倍になっていたことがわかります。バブルの時代は定期預金や定額貯金に預けるだけで放っておいても10年たらずでお金が2倍に増えていたことになります。
「72の法則」はどんな時に使える?
72の法則は、「増やす」ための年数だけではなく「借金」をするときの元本と利息の合計がいくらになるかをイメージすることにも応用できます。
現在のJCBカードでリボ払いした場合の実質年率は15%です。72の法則にあてはめると、72÷15(%)=4.8年となり、4.8年かかって返済すると元本の2倍の額を返済することになることがわかるのです。
借り入れをする際は、金利によって総支払額がいくらになるか考えて計画的に利用しましょう。
では、「増やす」という視点に戻って現在の金利に当てはめて考えてみましょう。一般の店舗がある銀行の普通預金金利は現在0.001%(2017年12月現在)です。ここに100万円を預けるという場合、この式にあてはめると72÷0.001(%)=7万2,000年となり、なんと元本を2倍にするつまり今預けた100万円を200万円にするには7万2,000年必要ということになります。
ちなみに、定期預金に預けても0.01%で7,200年。ネット銀行でキャンペーン金利0.4%の定期預金があったとしても180年となるのです。こうして考えると普通に貯金していてもお金は増えないことがわかります。
金利水準を意識してお金の預け場所をどこにすれば良いのか選びましょう。
まとめ
「72の法則」を知っておくと様々な視点からマネープランをたてることができます。税金の優遇がある「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」など活用するとお得になる制度は沢山あります。
現在の金利を当てはめて考えると預金だけではお金を増やせないので投資も必要な時代であることも感じていただけたのではないでしょうか?
知識を身につけて、しっかりお金を増やしていきましょう。