資産運用は100万で始められる?100万の資金で将来増やせる予想額を紹介!
資産運用を始めたいと思いながらも、投資などには多額の費用がかかりそうというイメージがあるため、「100万円程度の少額からでも始められるのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。また、少額で始めた場合にどのぐらいの利益が出るのかといったことも疑問に思うでしょう。
この記事では初心者でも安心して始められる資産運用の種類と、それぞれのシミュレーションにより、実際にいくら増やせるのかについても解説します。100万円で資産運用を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
資産運用の資金
資産運用と聞くと、1,000万円など高額な資金が必要というイメージがあるかもしれません。しかし、普段の生活の中でコツコツと貯めたのが100万円程度であっても、資産運用を始めることはできます。
まずは、少額から始められる資産運用にはどのような種類があるのかを見てみましょう。また、初心者が100万円を運用するときの注意点も確認します。
資産運用は100万で始められる?
100万円の貯蓄を運用して、資産を増やす手段としては国債、投資信託、不動産投資信託、株式投資がおすすめの資産運用の方法です。どれも1口1万円や10万円から始めることができます。また、中には100円から始められるものもあるため、100万円を運用すれば、資産を増やすことができます。
100万円の資産運用で失敗しないために気をつけたいのがリスクについてです。元本割れを伴う資産運用方法もあるため注意しましょう。資産運用はあくまでも余裕資金での範囲に収めなければなりません。日常生活や大切なライフプランのための貯蓄に影響がない範囲で、資産運用を行いましょう。そのためには最低でも、半年以上の生活費は用意しておく必要があります。
100万円で始められる投資方法は将来どのくらい増やせるのか?
実際に100万円で投資を始めると、将来どのくらい増やせるのかが気になります。そこで、国債、投資信託、不動産投資信託、株式投資に分けて、実際に増やせる額をシミュレーションしてみましょう。
国債
個人向け国債は1万円から始められるので、気軽に投資を始めたい初心者にぴったりです。100万円あれば、より安心して始められるでしょう。また、国債は銀行など身近な金融機関で購入できる点が非常に便利です。
10年、20年と長期のプランも立てられるので、必要に応じて国債への投資を検討してみましょう。
【国債の特徴】
・少額から始められる
・低リターン
・銀行など身近な金融機関があつかっている
・国が運用者なので安心
・元本保証あり
ここで、個人向け国債を購入した場合に、どれくらい増やせるかをシミュレーションしてみましょう。
◇変動金利型10年満期(「変動10」)シミュレーション◇
金額:100万円
適用金利:0.05%(変動ですが、基準金利を0.05%とした場合×0.66で計算されます)
受取利子合計(税引き前):3,300円
受取利子合計(税金差し引き後):約2,630円
※国債には税金がかかるため合計額に20.315%が差し引かれます。
毎年約263円の利子を受け取ることがわかります。ただし、あくまでも現段階での金利などの条件により計算した額なので、変動する可能性があります。また、満期に受け取る金額は、元本+受取利子の合計額です。
個人向け国債には、ほかにも、固定金利型5年満期(固定5)、固定金利型3年満期(固定3)などがあります。10年満期だと少し長いと思われる方は、固定5や固定3を検討してもよいでしょう。なお、固定金利の場合は基準金利から0.03~0.05%引いた状態で計算されます。
なお、個人向け国債に20年の商品はありません。仮に同じ条件で20年と考えた場合に受け取れることのできる利子は、約5,260円です。受け取れる金額だけを見れば少ないと感じるかもしれませんが、元本保証がされているので、国債を持っているだけでお金が少しでも増えると考えれば、メリットはあるでしょう。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品です。
投資信託は、投資家が自分で投資先を選ぶ必要がありません。そのため、初心者でも安心して投資信託を始められるでしょう。100万円の少額からでも投資信託を始めることはできるのも魅力です。
【投資信託の特徴】
・少額から始められる
・ハイリターンの可能性がある
・分散投資でリスクを軽減できる
・個人では投資しにくい国や地域、資産に投資できる
・証券会社が運用してくれる
・元本保証なし
◇投資信託シミュレーション 10年間の場合◇
・運用資産 100万円
・年平均利回り7%(海外株式の平均利回り:6~8%)
・利益 70万円
※税金、手数料、リスクなどを考慮していません。
※平均利回りは対象商品によって異なるが7%で算出しています。
◇投資信託シミュレーション 20年間の場合◇
・運用資産 100万円
・年平均利回り7% (10年と同様、海外株式とした場合)
・利益(平均的な場合) 140万円
※税金、手数料、リスクなど考慮していません。
※平均利回りは対象商品によって異なるが7%で算出しています。
平均利回りとは一定期間に得られた収益を元本で割り、年換算したもので、「金利」に相当した概念です。投資信託(ファンド)の種類により、平均利回りはちがうため、投資信託(ファンド)が平均利回りの高い資産に投資すると、受け取れる額も高くなります。
利回りやリスクは、アセットクラス(投資する資産の種類や銘柄)により変動します。投資信託で資産を運用する場合、ファンドがどのような資産に投資しているかをよく検討して始めましょう。