女性の年齢の疑問　なぜ30歳が区切りなのか

2019.05.27

ライフ

女性にとって30歳という年齢は一つの区切りだと言われています。2017年SK-Ⅱが行った首都圏の10～50代の女性1400人に対するインターネット調査「女性の生き方に関する意識調査」によると、アンケートに答えた41％もの女性が30歳を迎えることに不安を感じると答えています。なぜ女性は30歳という年齢に不安を感じるのか考えてみましょう。

■30歳になると何が変わる？

20代は学生から社会人になることで、生活がガラリと変わり社会人としての責任も増える時期。
その代わりに、お給料をもらって自分で生活したり、やりたいことをしたりと、大きな変化がある年代です。その頃は新しい仕事や生活に慣れること、やりたいことなどもあり忙しく時間が過ぎて行きます。

しかし、30歳目前になると、そういった変化にも慣れ、やりたいこともできるようになり、将来について真剣に考えるようになります。
プライベートでは結婚のこと、それから仕事と家庭の両立や、今のままこの仕事をずっと続けていくのか、他にやりたいことがあるのか等、自分の生き方を考え始めるにつれていろいろ悩み、不安も抱く頃です。

また、29歳と30歳の違いはわずか１歳ですが、十の位の数字が一つ増えることは人生の次のステージに進むようでどんなことが起こるのかわからないという不安も生まれるのかもしれません。
つまり、30歳はまだ経験したことのない人生のステージに踏み出すことなので、不安に感じる人が多いのかもしれません。

■30歳を過ぎたら結婚諦めモード？

女性にとって結婚は人生の質を左右するほど重大なことです。30歳を前に結婚する人も増えていくことでしょう。SK-Ⅱの同調査でも、20代女性の最も多く（34.5％）が30歳までに結婚のめどをたてたいと答えています。
実際、厚生労働省「人口動態統計2017（表６－１３同居期間別離婚数：1947～2017年）」をみても、女性の初婚年齢は29.4歳となっています。

さらに、「2015年国勢調査抽出速報集計結果（3.配偶関係　
表　表Ⅰ－３－２）」によると、配偶者のいる人が未婚の人の割合を上回るのが、男女ともに30～34歳になっています。
女性の30～34歳では、未婚者の割合は33.7%、配偶者のいる人の割合は61.9%と2倍近く。つまり30歳という年齢は結婚を強く意識する年齢のようです。

30歳を過ぎると男性との出会いの機会が少なくなったり、責任のある仕事を任されたりと、なかなかプライベートの時間が取れず結婚のタイミングを逃してしまったという話も耳にします。
ですが、30歳を過ぎたからと言って決して結婚諦めモードになることはありません。

30歳を過ぎた女性は、経済的にも精神的にも余裕が出てくるので、じっくりと結婚相手を選ぶことができるようになるでしょう。
ただし、結婚しない女性の特徴について、「理想が高い」「柔軟性がない」などと言われることも。自分の意見を持つことは大切ですが、相手のことを多面的に考えられる柔軟性を持った女性になりましょう。

■独りを楽しむのであれば経済的自立を目指そう

結婚だけが人生の選択肢ではありません。結婚をしないという選択肢もあります。30歳以上で結婚を諦めたという人は、自分のことに全部の時間やお金を使える、人に気を使わなくて済むなど前向きな理由が多いようです。

結婚したからと言って必ず幸せになるとは限らないし、離婚する場合もあります。仕事と家庭の両立が難しくてそれまで築き上げたキャリアを手放さなければならないかもしれません。
そういったことを考えて、男性に頼らなくても1人で生きていくことができればその方が幸せだと思う人もいることでしょう。
誰にも縛られず、仕事もできるし、時間やお金も自由に使え、恋愛も自由に出来ます。

さらに、結婚をしないからこそ将来のライフプランが立てやすいというメリットもあります。自分の理想の人生や生活を具体的にイメージしやすいし、金銭的にも目標やプランが立てやすくなります。

一生独身と思うのであれば、老後のためのお金などは計画的にしっかりと準備しておくことが必要です。年金だけでは足りない生活費や、介護状態になったときのことなど、平均寿命も右肩上がりで伸びているので最低90歳くらいまでは考えておきましょう。