社会人1年目、投資の手始めはiDeCoとつみたてNISAどっちがよい?
社会人1年生への投資のオススメは「つみたてNISA」!
iDeCoかつみたてNISAかのどちらかなら、社会人1年生にオススメするのは、つみたてNISAです。
その理由を以下に説明しましょう。
(1) いつでも換金できる
社会人1年生なら、まだ「いつ」「いくら」お金が必要になるか全くわからないですね。
iDeCoで積み立てているお金は、60歳以降しか換金できないので、結婚費用や住宅を借りたり買ったりするとき、そして子育ての費用にも使うことができません。一方つみたてNISAは、40年間の間ならいつでも換金できるので、新社会人はつみたてNISAを優先させるべきです。
(2) つみたてNISAの商品は投資初心者に向いている
iDeCoには元本確保型の商品がある反面、値動きの大きい投資信託もラインナップされています。
一方、つみたてNISAにラインナップされている商品は、「インデックスファンド」という、値動きが大きくない投資信託のみとなっています。また、信託期間が無期限または20年以上であること、決算頻度が毎月ではないことなど、投資初心者向けにという基準で国が決めた、厳格な要件を満たした商品のみとなっていて、投資信託を保有するためのコストとなる「信託報酬」の水準も低くなっています。
(3) つみたてNISAには積立金額の最低額が低い金融機関がある
iDeCoの毎月掛金の最低額はどこの金融機関でも5,000円です。一方つみたてNISAの場合は、金融機関によって違いはありますが、ネット証券なら100円からOKのところもあります。とはいえ100円では運用益非課税のメリットは活かせません。初めて投資にチャレンジするなら3,000円ぐらいから始めて、慣れてきたら少しずつ積立額を増やしてみてください。
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まとめ
社会人1年生で、iDeCoかつみたてNISAのどちらかであれば、つみたてNISAが優先だと筆者は考えます。しかし社会経験を積んでお金の流れがわかってきたら、iDeCoも併用するのがベストです。60歳以降しか使えない不便さは、確実に老後資金を貯めることができるという利点でもあるのと、毎年の掛金に対する節税効果があるからです。
また資産運用は、増やす目的の「投資」と同時に、元本が減ることのない預金などの「貯蓄」とのバランスも重要となります。