2023年から始めたい 初心者がやったほうがいい投資

2023年から始めたい 初心者がやったほうがいい投資
マネーケア

物価は上がるけれど、給料はなかなか上がらない……。2022年は、家計を取り巻く環境が厳しくなっていることを実感した方も多いのではないでしょうか。

銀行にお金を預けていてもなかなかお金が増えない時代に、お金を増やしていくには、お金に働いてもらう「投資」が欠かせません。

そこで今回は「2023年から始めたい投資」と題して、投資の考え方と初心者がやったほうがいい投資を紹介します。

投資の王道は「長期・積立・分散」

お金を貯めるためにできることはたくさんありますが、突き詰めると「収入を増やす」「支出を減らす」「投資をしてお金を働かせる」の3つしかありません。でも、「収入を増やす」「支出を減らす」には取り組んでいても、「投資」には取り組んでいない、という方はよくいます。

投資をしていない理由として「難しそう」「お金持ちがするもの」「損するのが怖い」などがよく挙げられますが、そんなことはありません。今はスマホひとつで簡単に投資がスタートできますし、数百円〜数千円といった少額から投資を始めることもできます。

また投資で「絶対損しない」ということはできませんが、「長期・積立・分散」を守って投資をすると、お金を堅実に増やせる可能性が高いと考えられます。長期・積立・分散は、損するリスクを押さえてリターンを得ることを目指す、投資の王道とも呼ばれる考え方です。具体的には、次のような考え方です。

長期…リスクを減らし、複利効果が得られる

長期とは、長期間にわたって投資をすることです。

投資は、投資する期間が短いほどリスクが大きくなります。短期間の投資では「買いどき」「売りどき」といったタイミングを計る必要があります。すると、一時的な値動きによる影響が大きくなり、利益や損失のブレ幅が大きくなってしまうのです。その点、長期にわたって投資する場合は、一時的には損失があったとしても、その先の運用期間中に回復する可能性があります。

また、投資の利益を新たな投資に組み込むことで、利息が次の利息を生む複利効果も得られます。例えば、年3%のリターンが得られる商品に100万円を投資して、毎年の利益を元本に組み込むとします(手数料・税金などは考慮しません)。このとき元本は

・1年目 103万円
・2年目 106万900円
・3年目 109万2727円
・4年目 112万5508円
・5年目 115万9274円…

という具合に、運用期間が長くなればなるほど、利息が元本に組み入れられて、利益が膨らみやすくなります。

積立…淡々と投資でき、平均の購入単価が下げられる

積立とは、一定額ずつコツコツと投資することです。

金融商品のように値動きのあるものを一定額ずつ定期的に購入すると、価格が高いときには少なく、安いときには多く買うことができます。これを続けると、平均の購入単価を下げられます。

本来、投資の基本は「安く買って高く売る」ですが、いつが安いか(高いか)を判断するのはプロでも難しいことです。それであれば、積立投資を行い、一定額ずつ淡々と買っていったほうがいい、というわけです。なにより、積立投資ならば一度設定すればあとは淡々と投資が進みますので、手間がかからないのもメリットです。

分散…資産や地域を分けることでリスクを減らす

分散とは、投資先を、値動きの異なるさまざまな種類の金融商品に分けることです。

投資の格言に「タマゴは1つのカゴに盛るな」というものがあります。すべてのタマゴを1つのカゴに盛ってしまうと、万が一そのカゴを落としてしまったときにすべて割れてしまいます。しかし、あらかじめ複数のカゴに分散しておけば、どれか1つのカゴを落としても割れるタマゴは少なくて済みます。

投資もこれと同じで、何か1つの投資対象、1つの資産に集中投資すると、万が一それが下落したときに大損したり、資産を失ったりする可能性があります。ですから、資産や地域を分散して投資するといい、というわけです。こうすれば、万が一1つの投資先で損失が出ても大損することを防げますし、他の投資先の利益でカバーできる可能性もあるでしょう。

金融庁は、2001年から2020年までの20年間、毎月1万円ずつさまざまな国の株式に投資した場合、元本の240万円が624万円に増えたという計算を紹介しています。日本株式だけの分散投資でも503万円となっています。

長期・積立・分散投資の効果

金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」より

もちろん、将来必ず儲かると言えるものではないのですが、長期・積立・分散投資によって、お金が堅実に増やせていることを示す心強いデータといえるでしょう。

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高山 一恵

(株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー(CFP) 2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め...

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