【Z世代のマネー学】株式投資で将来の10倍株・100倍株を探すポイント

株式投資で将来の10倍株・100倍株を探すポイント
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株式投資・銘柄選び4つのポイント

株式投資のポイントを踏まえた上で、具体的にどの銘柄を選べばいいのか、4つのポイントに分けて紹介します。

株式投資・銘柄選びのポイント1:生活を快適で楽しいモノにしているか

株価が上がる会社の商品やサービスは、生活を快適で楽しいモノにしているものです。上でも触れましたが、消費者目線で商品やサービスをチェックしてみましょう。

生活を快適で楽しいモノにする商品・サービス、役に立つ商品・サービスはどんどん売れます。売上があがり、利益が出れば、株価も伸びていくものです。

消費者目線で企業の商品やサービスをチェックすると、その企業が今後も売上を伸ばし続けられるのか、企業の成長性を判断できます。

株式投資・銘柄選びのポイント2:10年後、20年後も必要であり続けているか

「長期的な潮流」と似ていますが、一過性のブームではなく、10年後、20年後も必要であり続ける商品・サービスを扱っていることが大切です。人口問題のほか、シニアが求める「健康」「美容」「医療」「介護」といった分野を解決するような会社には将来性があります。

ほかにもたとえば「セキュリティ業界」なども有望。情報が集約されれば、その分情報が漏えいしたり、セキュリティを突破されたりしてしまうリスクが高まります。もちろん、セキュリティが突破されるようではダメなので、より強固なセキュリティを開発する会社が必要です。ただ、セキュリティ業界はハッカーとの「いたちごっこ」の側面があります。いくら強固なセキュリティを作っても、やがてハッカーに破られてしまいます。そのため、さらに強固なセキュリティを開発していくのです。ですから、10年後、20年後も必要であり続けると考えられます。

株式投資・銘柄選びのポイント3:会社ならではの強みがあるか、参入障壁が高いか

他社にはない独自のサービスや強みを持っている会社は、それが成長エンジンとなって成長する余地があります。たとえば、特許を取得していて他社が真似できないとか、商品・サービスのシェアが高く今後もニーズが高まると長期的な潮流から予想できるとか、そうした強みがある会社は、今後も成長していくことができるでしょう。

たとえばヤクルトは、乳酸菌飲料の「ヤクルト」でおなじみですね。かつてリーマンショックが起きたときには一時的に株価が下がったのですが、すぐに元に戻り、その後は堅調に推移しました。コロナショック後も同じでした。

金融の世界でショックが起きたとしても、新型コロナウイルスで生活が脅かされても、私たちが食べたり飲んだりするものは変わりませんし、健康でいたいという気持ちもなくなりません。そのため、売上が伸び株価も上昇したのです。ヤクルト自体、特許で守られていて他社はなかなか真似できませんし、顧客数も多いのも強みです。

また、車載用・産業用のモーターの世界大手である日本電産、塩化ビニル樹脂や半導体シリコンウエハで世界首位の信越化学工業なども、他社がマネしようと思ってもできない強みを持っています。そしてその強みが「参入障壁」となり、会社が業界の成長を独り占めできます。

株式投資・銘柄選びのポイント4:成長・進化し続けるDNAがあるか

次のプラットフォームになるような事業に積極的に投資している会社は、これからも成長・進化を続けると考えられます。日本にはトヨタやソフトバンクなど積極的に投資している会社もいるのですが、実はそうした企業が少ないのが実態です。

たとえば米国の大企業として言わずと知れたGAFAM(グーグル・アップル・フェイスブック(現メタ)・アマゾン・マイクロソフト)は、いずれも巨大なプラットフォームを築いています。すでに地盤が固いのですが、それでもM&A、研究開発、設備投資、人材投資を活発に行い、常に成長し続けようとしているのです。

アクティブファンドの銘柄選びも参考になる

株式投資の銘柄選びの際、アクティブファンドがどの銘柄を購入しているかも参考になります。アクティブファンドは目標の指標を上回ることを目指す(あるいは目標を設けずに絶対収益を目指す)投資信託です。

●スパークス・新・国際優良日本株ファンド(厳選投資)

1.高い技術やブランド力があり、今後ブローバルでの活躍が期待できる日本企業を中心に投資
2.ベンチマークは設けず20銘柄程度に厳選投資
3.原則として短期的な売買は行わず長期保有を基本

※SBI証券より2022年4月4日時点(株)Money&You作成

●コモンズ30ファンド

30年・30社・対話という基本方針のもとに運用

ファンドの基本方針
1.投資の目線は30年
2.投資対象は、原則30銘柄程度
3.企業との対話重視

※SBI証券より2022年4月4日時点(株)Money&You作成

注目は基準価額騰落率。設定来の値上がりが「スパークス」は+320%、「コモンズ」も+282%と、大きく値上がりしているのです。これは、値上がりする投資先に投資ができていることを表します。これらの投資信託の運用先は、「請求目論見書」にすべて記載されています。

●投資信託の運用先(投資比率の多い順)

※2021年10月29日時点 請求目論見書をもとに(株)Money&You作成

※2022年1月末日時点 請求目論見書をもとに(株)Money&You作成

これらの投資信託を購入してもいいですし、株式投資をするのであればこの中から選んで投資するのもひとつの方法です。

今回は、株式投資のポイント、具体的な銘柄選びのポイントを解説してきました。

長期的に成長し、10倍株・100倍株になるような銘柄を一緒に見つけましょう。

頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

プロフィール

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