県民性でこんなに違う! 貯蓄の重要性が分かっているのは○○県

マネーケア

世の中には、貯蓄ができるタイプの人と、貯蓄がなかなかできないタイプの人がいます。それはもしかすると、個人的な問題だけではないかもしれません。自分では「これが常識だ」と思っていても、所が変われば全く違っていることもあります。今回は、お金に対する都道府県民性を見てみましょう。

ズバリ!貯蓄額ランキングトップ3

ソニー生命保険会社が2017年11月に全国4700人(各都道府県100名)の男女を対象に、お金に関する意識調査を実施しました(「47都道府県別 生活意識調査2018(マネー・旅行編)」ソニー生命保険株式会社)。
この調査によれば、貯蓄額ランキングトップ3は、「大阪府」「滋賀県」「京都府」でした。関西の都道府県が上位を占めています。

現在の貯蓄額 全国平均:359.7万円

貯蓄額が多い県から、貯蓄をふやしていくコツを探っていきます。

お金が貯まる県民性行動パターン1:目標額を設定し、コツコツ貯蓄

大きな額のお金も小さな額のお金を積み上げたものです。今度のボーナスが入ったら貯蓄しようと思っていても、人間のココロは弱いものです。日頃から貯蓄の習慣がないと、気がつけば何に使ったかわからずになくなってしまう可能性もあります。

貯蓄額の目標を設定している 全国平均:14.3%

毎月決めた額を貯金している 全国平均:19.1%

貯蓄をするには、まず「いくら貯めたい」という気持ちが強いと誘惑に打ち勝つことができます。貯蓄の目標額を設定しているのは、1位が大阪府です。また、その目標額のためにコツコツ毎月貯蓄しているのは、静岡県、愛知県、滋賀県、京都府の順になっています。貯蓄には、貯める意識とコツコツ貯蓄の実践が不可欠です。

お金が貯まる県民性行動パターン2:マインドは倹約家

貯蓄ができるのは収入が多いとか、金融の知識や投資テクニックがあるからとはかぎりません。お金は「ある」と思えば使いたくなるし、「ない」と思えば支払う前に考えてから使います。
お金の使い方にメリハリをつけ、節約できるところと使うところを分けてお金とつきあうのが「倹約」です。

自分は「倹約家だ」と思う 全国平均:54.1%

男性ランキング 全国平均:53.0%

女性ランキング 全国平均:55.1%

1位の大阪府は、大阪商人の合理的にお金を使う習慣があり、2位の東京都は物価が高く生活費が他の県にくらべてかかります。また、3位の鳥取県は気候の変化が激しく、風が強い
ので、真面目で保守的な気質の人が多いようです。愛知県は尾張藩が勤倹貯蓄を奨励してきた歴史があります。物を選ぶ基準に「一安二量三味(いちやす、にかさ、さんあじ)」といわれているくらいです。消費マインドは、地域風土や歴史が大きく影響しています。

金が貯まる県民性行動パターン3:家計管理が得意

家計管理というと大げさに聞こえるかもしれませんが、消費に計画性があるかということです。今月どれくらいお金を使えるのか支出をコントロールできると貯蓄を取り崩すことなく、貯めていくことが可能になります。
1~5位は表の通りですが、8位に愛知県と大阪府がランクインしています。

自分は「家計管理が得意だ」 全国平均:24.4%

まとめ

この他に「貯蓄が上手だと思う」問いに対して1位は広島県、2位が千葉県、3位が静岡県と大阪府という結果になっています。広島県は「自称貯蓄上手」ですが、意識に対して行動と結果が伴っていないようです。
実際に貯蓄の重要性が分かり行動しているのは、「大阪府」をいう結果が出ました。貯蓄をするという意気込みも大切ですが、計画・実行・評価を繰り返して「貯蓄をふやす」行動がより必要です。

池田 幸代

株式会社ブリエ 代表取締役 証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不...

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