【Z世代のマネー学】一般NISAとつみたてNISA、徹底攻略

一般NISAとつみたてNISA、徹底攻略
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つみたてNISAの金融機関選びのポイント

つみたてNISAをスタートするには、金融機関につみたてNISAの口座を開設する必要があります。銀行・証券会社・保険会社など、つみたてNISAを取り扱う金融機関はたくさんあります。
しかし、つみたてNISAの口座は1人1口座しか作れません。しかも、つみたてNISAのサービスは、金融機関によって異なります。ですから、どの金融機関を選ぶのかが大切です。

つみたてNISAの金融機関を選ぶときには、主に次の3つのポイントに注目しましょう。

ポイント①:取扱商品の違いをチェック

一番注意したいのは、金融機関によって取り扱いのある商品が異なること。

ネット証券では、対象の商品の大部分を扱っています。
一方、店舗型の銀行や証券会社では、商品を絞りこんでいます。買いたい商品のある金融機関を選ぶことが何より大切です。

またつみたてNISAで投資する投資信託を選ぶときに注目したいのが、投資信託の保有中にかかる「信託報酬」という手数料。つみたてNISAの投資は長期間に及ぶので、ほんの少しの差がやがて大きな差となります。
つみたてNISAの場合、もともと信託報酬が比較的安い商品が揃ってはいますが、それでも、同じような投資先に投資する商品が複数あるなら、できるだけ信託報酬が安い商品を選びましょう。

ポイント②:最低投資金額はいくらか

つみたてNISAは少額でスタート可能。
一般NISAで株を買うという場合は、数万円〜数十万円は必要ですが、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などのネット証券のつみたてNISAは月100円からでもできます。今お金が少ないという方でもはじめやすいですね。

もっとも、100円ではさすがに大きく増えないので、慣れてきて余裕が出てきたら投資額を増やしましょう。

また近年、ネット証券ではつみたてNISAの買付頻度を「毎月」だけでなく、「毎週」「毎日」など、より細かい間隔で設定できるようになってきています。
毎日コツコツ購入することで、時間を分散して投資できるといわれていますが、結論から申し上げると、大した差はありません。もしお使いの金融機関が毎日積立にも対応しているのであれば毎日積立を選ぶ程度でOK。毎月積立でも問題ありません。
毎月積立と毎日積立の差がどれくらいなのか気になった方は、筆者のYouTube「毎月積立vs毎日積立、どっちが儲かっているのか」をチェックしてみてください。

ポイント③:問い合わせのサポート体制

何かわからないことがあった場合、電話や窓口で相談できると安心です。ネット証券の場合、コールセンターを開設しているほか、AIチャットで質問できるところもあります。
また、店舗のある金融機関ならば、窓口で直接質問することも可能です。
日中は忙しいという方でも、平日の夜や休日に問い合わせできれば安心です。

つみたてNISAのおすすめ金融機関5社

上の金融機関選びのポイントを踏まえて、筆者が選んだおすすめ金融機関を紹介します。ぜひ、つみたてNISAスタートの参考にしてみてくださいね。

つみたてNISAのおすすめ金融機関5社

つみたてNISAのおすすめ金融機関5社
表:2021年4月7日時点、筆者作成

楽天証券・SBI証券・マネックス証券の3社はいずれもネット証券。ネット証券では、つみたてNISAの対象商品の大部分を扱っていますので、自分がいいと思う商品を選ぶことができます。そのうえ、最低投資金額がいずれも100円からと、少ない資金で投資が可能です。
楽天証券では土日もコールセンターで投資信託やNISAの問い合わせができるのも心強いですね。また、3社とも投資信託の保有特典としてポイントが得られます。

イオン銀行とろうきん(労働金庫)は店舗を構える銀行です。どちらも全国に店舗があるので、窓口で相談できる安心感があります。イオン銀行は年中無休、21時まで相談可能ですから、忙しい方でも相談しやすいのがメリット。またろうきんは、取扱商品数こそ多くないものの、信託報酬の安い商品が揃っています。

お金を増やしていくために、ぜひ金融機関につみたてNISA口座を開設し、投資をスタートさせてくださいね。

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頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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