つみたてNISA口座を開設する前にチェック!失敗談に学ぶ注意点とは?
体験談に学ぶ!つみたてNISA口座開設の注意点
店頭窓口で口座開設したらセールスも受けるハメに…
専業主婦のAさんは、お金のことなので信用できるところがいいだろうと、近所の銀行窓口でつみたてNISAの口座開設を申し込みました。手続きの際はとても丁寧に説明をしてもらえ、満足だったというAさん。
その反面、つみたてNISA以外の金融商品もいろいろと勧められたため、思った以上に時間がかかって面倒に感じ、やや後悔したそうです。
つみたてNISAの口座を作れる金融機関は数多くありますが、まず迷うのが店頭で申し込むか、手軽なネットサービスにするか、ではないでしょうか。投資の知識がまったくなく不安があるという方は、店頭申し込みが安心です。
ただし店頭申し込みの場合は、興味のない投資信託やつみたてNISA以外の金融商品などを勧められるケースもあります。こうしたセールスが面倒だと感じる人は、ネットでの口座開設のほうが合っているかもしれません。
利用する金融機関を選ぶ場合は、取り扱っている商品の数や内容なども比較検討するようにしましょう。
少しの変動で一喜一憂しすぎて気疲れしてしまった
ご主人と共働きのBさんは、数年前につみたてNISAをスタートしました。以前から投資に興味があったBさんは、つみたてNISAを始めてから毎日のように市場チェックを欠かさなかったと言います。
「価格が上がると嬉しくなり、逆に少しでも下がると売るべきか迷ってしまい、一喜一憂する日々が続きました」とBさん。これでは疲れてしまうと感じたうえ、少しの値下がりで不安になって資産を売り、結果的に損をしたケースなども発生し、考えを改めたそうです。
投資を始めたばかりの場合、少しの変化で「売りどきなのでは」「買いどきなのでは」と考える方は少なくありません。しかしつみたてNISAは、あくまで長期的にコツコツとお金を増やしていきたい方向けのシステムです。
つみたてNISAでは価格変動に一喜一憂して惑わされるより、基本的には長い目で見て気長に投資を続けることが大切だと心得ましょう。
つみたてNISA口座で損失が出て、なんだか損した気分
ひとり暮らしをするCさんは、つみたてNISAのほかの口座でも投資を行っていました。あるとき、つみたてNISAの口座で売却による損失が出たCさん。しかしその他の口座の取引では利益が出たため、利益の全額が課税対象となり、「つみたてNISA口座はマイナスだったのに、なんだか損した気分」と感じたと言います。
通常であれば、投資活動で損益が出た場合、損益通算と言って利益から損益を差し引いた分のみが課税対象になります。
ところがつみたてNISAの場合は、その他の口座で行った取引との損益通算ができません。つみたてNISA以外に投資をしている方や行う予定の方は、ぜひ覚えておきましょう。
つみたてNISAの特徴を理解したうえで確実な資産運用を
つみたてNISAは気軽に投資を始めやすい反面、1つしか口座を持てない、その他の口座取引と損益通算できないなど、通常の資産運用と異なる点がいくつかあります。あとから「知らなかった」「選択を誤った」と後悔しないためにも、まずはつみたてNISA特有の性質をしっかり理解したうえで、口座開設に挑戦してみてくださいね。