急騰から大暴落! 米 ゲームストップ株で何が起きた?

ゲームストップ株騒動は「相場操縦」に該当するのか
相場は、多くの投資家の売買によって形成されるものです。上がると思って買ったら値下がり、ということは投資家には珍しいことではありませんが、損をさせようと思って誰かが人為的に操作しているわけではありません。
健全な相場は、フェアであることが非常に大切なのです。
一方、相場操縦とは、相場を人為的に操って利益を得ようとする行為です。
わざと値上がりさせたり、逆に値下がりさせたりすることで利益を得ることは、フェアでありません。
相場操縦には、次のようなものがあります。
見せ玉
売買が活発に行われている株式は、値動きが大きくなると見込まれるため、他の投資家が取引に積極的になります。
そのような状況に見せかけるため、大量の注文を出しては、約定しそうになると取り消すことを見せ玉といって相場操縦として禁止されています。
仮装売買
見せ玉では約定しそうになると取り消しますが、仮装売買では実際に売買します。ただし、売りも買いも同一人物であり、しかも同一時刻、同一価格です。
同一人物なので、売買価格は好きにできますが、それを見た他の投資家が実態のある売買だと誤解することによって、相場操縦となります。
馴合売買
売買をするのが同一人物でなくても、知り合い同士であらかじめ約束しておいた価格で売買すれば、馴合売買という相場操縦です。
買い上がり
現在値よりも高値で買い注文を大量発注し、その間にある売り注文もすべて約定させて、株価を引き上げながら出来高も上昇させることを買い上がりといいます。
ゲームストップ株騒動は、SNSで株を買おうという呼びかけで始まりました。それらの呼びかけに応じた多くの個人投資家が、ゲームストップ株を買ったことで株価が上がったのです。
このことが相場操縦にあたるかどうかは、議論が分かれるところです。
相場操縦だと判断されれば、今後何らかの規制がされることになるでしょう。
相場操縦にあたらないとされたとしても、業績などとは関係なく急騰した株価は、時間とともに下落していきます。
企業の業績がアップし、将来性があると投資家から判断されて株価が上がったのであれば、実態をともなっている価格として安定するでしょう。
しかし、ゲームストップ株の急騰は実態を伴っていません。2021年2月に入ってからは低めに推移しており、2月19日には38.50ドルまで下げました。
機関投資家をやりこめた個人投資家たちですが、実際にどれだけ利益を出したかはそれぞれで大きな違いがあると考えられます。
予想通りに値上がりし、大きな利益を出した投資家もいるでしょう。
一方で、なかには、「これからもっと上がる」と見込んで買ったのに急落したり、急落しても損切できず保有し続けたり、という個人投資家もいると思われます。
株式投資では、感情に流されずに一定の株価で売買することが大切です。
乱高下していてもあらかじめ決めておいた株価で売ることで、確実に利益を確定できます。そして、損失が出ても一定の株価で見切りをつけて売ることで、損失を大きくしないことができるのです。