確定申告であなたにも得するチャンスあり?「還付申告」をチェック

確定申告であなたにも得するチャンスあり?「還付申告」をチェック
マネーケア

確定申告で得するケース②ふるさと納税にまつわる控除

確定申告でお得になるケースには、寄付金の申告も挙げられます。ふるさと納税などで寄付をした人はぜひ確定申告し、「寄付金控除」を受けましょう。これは、寄付した金額から2千円を引いた額が、所得税から還付、住民税から控除される仕組みです。

すでにこの仕組みを知った上で、ふるさと納税という形で寄付をしている人も多いでしょう。ふるさと納税での控除額は、家族構成や年収により異なりますが上限があります。必ず控除額内でおさえたい人は、寄付前に確認しておくことが大切です。

ふるさと納税には、確定申告をせずに住民税から控除を受けられる「ワンストップ特例制度」もありますが、ワンストップ特例制度は医療費控除や住宅ローン控除など、ほかの申告がある場合は利用できません。ほかの申告がある場合は、ふるさと納税分も一緒に確定申告しましょう。

確定申告で得するケース③住居にまつわる控除

持ち家を購入し、条件を満たす場合は、「住宅借入金等特別控除(以下住宅ローン控除)」を受けられます。該当する人はぜひ確定申告をしましょう。

住宅ローン控除を受けるには初年に申告がマスト

住宅ローン控除は、条件を満たす新居を購入して組んだローン残高の1%(年間最大40万円)が、その住居に住んでいる期間、最長10年(条件により13年)にわたって所得税額から控除される仕組みです。

この控除を受けるためには、初年に確定申告で証明書等の提出が必須となります。住宅ローン控除をアテにして新居を購入したのに、確定申告を忘れて恩恵が受けられなかった…といったことにならないよう、忘れずに申告してくださいね。2年目からは、年末調整で自動的に控除を受けることができます。

【番外編】家賃収入がある人が確定申告をするなら青色申告がおすすめ

副収入がある場合は確定申告が必要となります。
例えば、転勤などにより持ち家を人に貸しているために家賃収入がある場合も、そのひとつです。その際に、白色申告、青色申告という2種類の申告方法がありますが、税金面のメリットを考えると青色申告がおすすめです。

青色申告をすると、簡易簿記での記帳方法で10万円分、複式簿記の記帳方法で最大65万円の特別控除を受けることができ、損失の繰越しや繰戻しもできます。青色申告に必要なのは「開業届」と「青色申告承認申請書」の事前提出。何もしない場合は特別控除のない白色申告となります。

「青色申告は帳簿のつけ方が分からなのでちょっと…」という人も、会計ソフトがあれば簡単に帳簿をつけることができるので、ぜひいろいろなメリットがある青色申告を視野に入れてみてくださいね。

確定申告は無縁と思わず還付申告の可能性を探ろう

職場で年末調整が行われるから確定申告は関係ない、と思っている人も、セルフメディケーション特例で思いがけず還付申告できる場合があります。申告にそなえて医薬品を購入したレシートは残しておくのがおすすめです。
確定申告や還付申告には証明書や所定の書類の提出が必要な場合があるので、余裕をもって準備しましょう。

kimmy

美容、コスメが好きな2児のママです。 営業職、秘書の経験あり。保有資格は高等学校教諭一種免許状(体育)、秘書検定2級、ファイナンシャルプランナー3級など。 ...

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