経済成長率が悪い時期、株式投資はどのようなスタンスで取り組むべき?

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これから伸びる企業の株式に投資する

とは言え、国の経済成長率とは関係なく、業績を伸ばす企業があります。そのような企業を選んで株式投資をしていくことで、着実な資産形成ができます。
では、どのような企業が、今後伸びていく企業なのでしょうか。

それは、今後の社会変化を先取りしている産業、事業に従事している企業です。コロナ禍の後の社会に必要とされるモノやサービスがキーポイントとなります。
ワクチンなどの医薬品や医療機器の開発する企業は、今後も注目すべきでしょう。
多くの企業でテレワークが進んだことで、ネットワークのセキュリティサービスや、オンライン会議などのサービスは、これからますますニーズが大きくなることが予想されます。

経済産業省のホームページで、推進する事業をチェックしてみてもいいですね。
このような事業は将来性が見込まれ、国からもさまざまな支援がなされていることが少なくありません。
あるいは、利益を出しているファンドが投資している銘柄を参考にしてもいいでしょう。ひふみ投信やコモンズ投信の投資先は、ぜひチェックしておきたいところです。

株式投資は長期的視点に立って取り組む

将来有望な株式に投資をしても、一時的に値下がりすることもあります。しかし、株式投資は、長期的視点で取り組むスタイルが王道です。
短期的な値動きに反応して売買を繰り返し、利ざやを稼ごうとするのは、大きな利益を得ることもあるでしょうが、結局は利益よりも損失が膨らむことも多いものです。

実は、2008年のリーマン・ショックの時にも深刻な株安に見舞われましたが、数年で回復。10年後にはリーマン・ショック前を大きく超える水準にまで株価は上昇しました。
つまり、リーマン・ショックで株価が値下がりしたからといって急いで売るよりも、コツコツと投資を続けていたほうが利益を得られている、ということです。

コロナ・ショックもまた大きな影響が出ていますが、IMFの予想では、2020年は世界的にマイナス成長ですが、2021年は回復しプラス5.8%の経済成長になるとのことです。
感染拡大が予想以上に広がったり、収束が遅れたりすれば、予測よりも悪くなる可能性はありますが、いずれにしてもマイナス成長がずっと続くとは考えられません。
長期的視点に立った株式投資で、着実な利益を目指しましょう。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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