株主優待の落とし穴! 気を付けたい優待による無駄遣いとは

株式投資

オトクな株主優待に興味を持ち、株式投資を始めてみようかと考えている方は多いでしょう。
今や、人気の株主優待ですが、優待欲しさを優先して銘柄を選んでしまうと、思わぬ無駄遣いになるといった「落とし穴」もあります。
そんな落とし穴にハマらないために、株主優待銘柄を購入する時の注意点をご紹介いたします。

権利確定日に要注意

株主優待は企業が株主への「お礼の気持ち」をこめた還元策として、年に1~2回、自社商品やサービス券等を提供するものです。
野村インベスター・リレーションズの調べによれば、2019年5月現在、約4割の上場企業が実施しています。
※参照:日経マネー「要チェック!株主優待の基本(上)

株主優待を受けとるためには「権利確定日」に株主である必要があります。
権利確定日とは株式名簿上で株主を確定させる日です。
3月末決算の企業であれば、ほとんどの場合3月31日が権利確定日です。

年2回の優待を実施している企業の場合は、権利確定日も年2回で、3月末決算の企業であれば、9月末日と3月末日としているところが多いようです。
ただし、権利確定日は月末ばかりではありません。
企業によっては10日や20日などに設定していることもあるので、企業ごとに権利確定日が何月何日なのかは要チェックです。

株主優待は権利確定日に株主であることが要件ですが、権利確定日に株主であるためには2営業日前までに買付の手続きをしておく必要があります。
2020年ですと3月31日は火曜日です。2営業日前の27日金曜日には購入する必要がありますのでご注意ください。

保有株数と保有期間にも注意

上場株式は100株単位で購入できます。
しかし、株主優待は100株保有していれば必ず受け取れるわけではないことにも注意です。
会社によっては株主優待を受けるための保有株数を200株以上、500株以上のように設定しているところもあります。

また、保有株数や保有期間によって優待内容が変わる会社もあります。
さらには半年以上や1年以上継続して株式を保有してなければ株主優待が受けられない制限を設けているところもあります。

優待廃止に合わないために

株主優待を実施している企業は、「多くの方に株主になって欲しい」というメッセージを込めていると考えていいでしょう。
しかし、いくら魅力的に思える株主優待を出している企業でも、その企業の業績が悪化すると、株主優待制度が廃止となるケースは決して少なくありません。

優待廃止となるということは、株価も下がる可能性がありますので、優待廃止銘柄を選ばないための視点をもつことは重要です。
とはいっても、なかなか、その見極めをすることは投資上級者でも難しいといえますが、目安としては、次の2点に注目するといいでしょう。

①会社の業績はどうか、利益が出ているか

一概には言えませんが、会社の業績をチェックして利益が出ていない、つまり赤字になると業績が悪化している可能性があり、株主優待を廃止することもあるかもしれません。
株式の購入時、保有中も会社の業績はしっかりチェックしましょう。
同時に、今後の経営方針なども確認しておくといいですね。会社の将来性が表れます。

②他社と比較して極端に優待利回りが高くなっていないか

投資初心者にとっては短期的な株価上昇を狙うより、株主優待を目的にした株式投資は長期保有しやすく取り組みやすい投資方法です。
ただし、なかには会社の実力以上の株主優待を出している銘柄もありますので、優待利回りの高さで飛びついて買ってしまわないようにしましょう。
業績次第で株主優待制度が廃止となる可能性もあるので注意が必要です。

以上のようなポイントに注目して、購入前には業績や将来性を研究するといいでしょう。

優待欲しさの無駄遣いには気を付けて

権利確定日や保有株数・期間等の注意点には気を付けていても、ウッカリしやすいのが、ご自身が使えない優待銘柄を買ってしまい無駄遣いにならないようにしましょうという点です。

高い優待利回りが魅力的な銘柄でも、自分が利用できなければ意味がないといっていいでしょう。
たとえば、株主優待でレストランの食事券をもらったものの、「よく考えると近所にはなかった」なんてことになってしまうと、ただの無駄遣いとなってしまう可能性があります。

ついつい、一見のオトクさに目を奪われて思わず買ってしまったなんてことは、日々の買い物でも誰もが陥る可能性のある「落とし穴」です。
日々の生活でご自身が有効に使える優待品であるか、という視点も忘れずに株主優待は選ぶようにしましょう。

まとめ

権利確定日が異なる優待銘柄を上手く選んで、毎月、株主優待を楽しむといった方法もありでしょう。
企業の業績や優待内容をしっかりチェックして、上手に生活の楽しみに活用してみてください。

寺野 裕子

てらのファイナンシャルプランニングオフィス代表 CFP ・1級FP技能士、投資助言業 2008年FP相談業務開始。2014年事務所運営スタイルを金融機関等か...

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