年末調整とは?確定申告との違いもわかりやすく解説!
年末調整と確定申告の違いは?
税金関係の手続きとして、年末調整の他に「確定申告」があります。
確定申告と年末調整にはどんな違いがあるのか、この点についてもわかりやすく整理しておきましょう。
年末調整と確定申告の違い
年末調整は、給料の総支給額から計算される所得税額と天引きした金額を調整することです。これは、その年の所得が確定する年末(12月)に行われます。
これに対して確定申告は、あらゆる所得について自分で所得額を申告した上で、払うべき所得税を納付する手続きです。年末調整は12月に行われますが、確定申告は2~3月にかけて行われます。
わかりやすく言うと、確定申告は会社などで所得税を源泉徴収されない人が行う手続きです。所得税が天引きされない状態で所得を得ているため、後で所得税を計算して、まとめて納付するのです。
自営業、フリーランスなどが対象となるため、会社員は年末調整をしていれば確定申告をする必要はありません。
年末調整と確定申告の両方が必要な場合
会社員は年末調整をしていれば確定申告の必要がないとお伝えしましたが、例外があります。以下のケースに該当する人は、年末調整後も確定申告の手続きをする必要があるので気をつけましょう。
・年収が2,000万円を超える
・ダブルワークや副業をしていて2ヵ所から給料をもらっている
・副業や掛け持ちで得た所得が20万円を超える
・住宅ローン控除を初めて受ける
・雑損控除・医療費控除・寄附金控除がある
・ふるさと納税で6ヵ所以上の自治体に寄附をした
最近はふるさと納税を利用している人が多いので、該当する人が多いかもしれませんね。
まとめ
年末調整は、自分が支払うべき所得税額を確定し、すでに支払った源泉徴収額と調整するための手続きです。実際に自分自身で手続きを行うわけではありませんが、「会社がやってくれるし何も知らなくても大丈夫」と思っていると、何かトラブルがあったときに困ってしまいます。
大事な税金の手続きなので、何のための手続きなのかはしっかりと覚えておきましょう。また、確定申告と年末調整の違いについても理解を深めておきたいところです。