増税後のお金の使い方はどう変わった? 都道府県別ランキング
2019年10月1日から、消費税が10%になりました。2%の増税は、お金の使い方にどのような影響をあたえているのでしょうか。
今回は、増税後のお金の使い方の変化を、都道府県別ランキングにしてお伝えします。
消費税増税後、外食が減った1位は?
ソニー生命保険株式会社は、「47都道府県別 生活意識調査2019」をインターネットリサーチで2019年11月に行いました。調査対象は全国の20~59歳の男女です。
消費税が10%になった直後の調査ですが、「消費税が10%になってから、外食する回数が減った」と答えた人がもっとも多かったのは滋賀県でした。次いで福島県、鹿児島県と続きます。
消費税が10%になってから、外食する回数が減った
出典:ソニー生命保険株式会社「47都道府県別 生活意識調査2019」、各都道府県【n=100】
消費税の増税は、酒類を除く食料品については軽減税率の対象で8%に据え置かれましたが、レストランなどでの外食は対象にならず10%になりました。
そのため、外食を減らして節約する人があらわれるのは当たり前とも言えるでしょう。
外食はもったいないけど自炊は大変、という場合にはテイクアウトにすれば8%です。ちょっと豪華なデリカや、お惣菜の詰め合わせもいいですね。
消費税増税後、キャッシュレス決済が増えた1位は?
あるいは、外食でもキャッシュレス決済を利用することで節約する方法もあります。2020年6月までは、対象店舗での支払いをキャッシュレス決済にすると、最大5%のポイント還元があります。
2%の増税でも5%の還元があれば、差し引き3%もおトクになりますね。
「消費税が10%になってから、キャッシュレス決済で支払いをする回数が増えた」と答えたのは、愛知県と奈良県がもっとも多く同率1位でした。その次は、石川県、高知県と続きます。
消費税が10%になってから、キャッシュレス決済で支払いをする回数が増えた
出典:ソニー生命保険株式会社「47都道府県別 生活意識調査2019」、各都道府県【n=100】
増税後、キャッシュレス決済のメリットをしっかり生かしている人が多いようです。
ポイント還元の対象店舗は、制度に登録した中小・小規模のお店です。登録は随時行っているので、以前はキャッシュレス決済のポイント還元対象店ではなくても、今はポイント還元ができるようになっているところもあるので、こまめなチェックをオススメします。
対象店舗は、キャッシュレス還元のポスターやステッカーが目印。
または、ホームページから検索もできます。
消費税2%アップで生活はどれだけ変わる?
では実際に、消費税が2%アップすると支出はどれだけ変わるのでしょうか。
総務省の家計調査(単身世帯、2019年)※を見てみると、仕事を持つ一人暮らしで、年収400~500万円の場合、1カ月の消費支出の平均は、19万7,238円です。そのうち、食費は4万4,364ですから、差し引き15万2,874円が、消費税アップの影響を受けています。
15万2,874円の2%は3,057円。つまり、1カ月あたり約3,000円の支出増になるという計算です。1回あたりの支出増は2%と小さな違いなのであまり意識しないかもしれませんが、1年にすると約3万6,000円。決して無視できない金額です。
※総務省「家計調査 表5」
増税に負けないためにできること
増税対策として、6月まではキャッシュレス決済を積極的に利用していきたいですね。そして、節税方法のうち、まだ取り入れていないことがあれば早めに始めるとおトクです。
たとえば、次のようなものがあります。
- iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金):掛け金が全額所得控除
- NISA、つみたてNISA:運用益が非課税
- ふるさと納税:実質2000円の自己負担で豪華な返戻品
まとめ
税金は払うものですが、だからと言って何も対策をとらないのもいけません。節税の意識を持って、損をしないようにしましょう。