旧暦の10月は全国の神様が1箇所に!特別な期間の出雲大社
旧暦の10月は神在月(かみありづき)といい、日本中の神様が出雲大社に集まると言われています。そのため、他の場所では神無月と呼ばれています。旧暦の10月は、現在では11月にあたり、その月には出雲大社でたくさんのお祭りが開催されます。今回は、そんな神在月の出雲大社で行われるお祭りについて、出雲観光協会ホームページ「出雲観光ガイド」を参考にしてご紹介します。
神迎神事・神迎祭 平成30年11月17日(土)19時~
まず初めにご紹介するのは「神迎神事(かみむかえしんじ)」。出雲大社の1km西にある稲佐の浜というところで、神々をお迎えするためにおこなわれます。そして神迎神事を行う稲佐の浜には、神様の通り道に菰(こも)という藁でできた敷物が敷いてあります。そこは神様の通り道なのでその上を歩かないようにしてくださいね。
19時になると、浜で御神火が焚かれ、斎場の中に神籬(ひもろぎ)という神様をお迎えする棚のようなものが2本、そしてその傍らに神々の先導役となる蛇の姿をした龍蛇神が海に向かって配置されます。
神々の先導役をする龍蛇神には、豊作や、豊漁・家門繁栄などの信仰があります。この神迎祭終了後には特別拝礼、さらに神在祭期間中にも八足門内廻廊に竜蛇神を奉祭し、一般の自由参拝が可能だそうです。
縁結大祭 平成30年11月22日(木)・24日(土)
次にご紹介するのは。様々な縁結びに関する神様の相談が行われる神在祭中の日のお祭り。この祭典では、大国主大神をはじめ全国より集われた八百万の神々に対し、世の人々の更なる幸縁結びを祈る祝詞が声高らかにあげられます。全国の神様があつまるこの時期の縁結びはとても特別なもののように感じますね。これに参列するためには、出雲大社への事前申込が必要です。詳しい申込方法は出雲大社のホームページで公開されるので、確認してみてください。
神等去出祭 平成30年11月24日(土)・12月3日(月)
最後にご紹介するのが神様がお帰りになられる際のお祭り。
当日16時になると、出雲大社境内にある東西の十九社にあった神籬(ひもろぎ)が絹垣に囲まれて拝殿に移動されるそう。拝殿の祭壇に2本の神籬、龍蛇、餅が供えられ祝詞が奏上されます。その後、1人の神官が本殿楼門に向かい門の扉を三度叩きつつ「お立ち~、お立ち~」と唱えます。この瞬間に神々は神籬を離れ出雲大社を去られるそうです。
いかがでしたか
神在月という1年に1度しかないこのときに、出雲大社には全国から神様が集まります。期間中はとても混むことが想像されますが、せっかくの機会なのでぜひ足を運びたいもの。行きたい方は早めにツアーやホテルを予約しておくことをおすすめします。たくさんの神様が集まるこの月、お願い事をしたらきっと神様も助けてくれるのではないでしょうか。