日本企業の平均年収ランキングトップ50【2020年版】
今後、伸びてくる業界、業種はどこ?
2020年版のランキングから見ると、商社・卸売業は相変わらず安定しています。不動産、建設業界も景気がよさそうとの見方ができそうです。
特に建設関係は昨年2019年版の平均年収ランキングでは50位内に入っていたのは41位の日揮、46位のJFEエンジニアリングの2社だけでした。
2020年版では43位のJFEエンジニアリングに加えて、22位に鹿島、25位に大成建設、39位大林組と前回50位内に入っていなかった大手建設会社3社が揃ってランクインしています。
2020年東京オリンピックを目前に控えての建設ラッシュの影響が現れているのかもしれませんね。
このように昨年は上位にランクインしていなかった業界が翌年には一斉にランクアップということは普通に起こりえます。その逆もまたしかりです。
今後の会社の業績は社員の収入に大いに影響するので、今後のキャリアプランを考える上で、今後、どの業界、業種が伸びてくるのか?を考えることは大切になってくるでしょう。
ある程度、将来を見通してみる自分なりの業界や会社の分析力をつけることは意識していただきたいですね。
ただ、あまり年収にとらわれ過ぎるのもよくないと思いますので、今回のランキングも参考にしつつ、自分自身が活躍したい仕事を探すヒントとして活用ください。
キャリアアップするには何が必要?
高い収入を得られるということは、その収入に見合った能力や成果を求められているということです。
平均年収が高い会社が求める人材を、同じく「就職四季報2020年版」から確認してみましょう。
今回も多くの総合商社が50位内にランクインしていましたが、その中でもトップの三菱商事の求める人材は「世の中の変化に関心を持ち高い視座で物事を考えられる『事業構想力』、For the teamの精神を持ち困難を乗り越えていく『事業実行力』、自身を律して常に全力を尽くす『高い倫理観』を備えた人材」です。
信頼される人間性と物事を最後までやり抜く意志の強さを持った人ということでしょう。
今回の平均年収1位のキーエンスの求める人材は「本質的に正しい事を徹底して考え、主張・実行できる人」です。採用試験はエントリーシートがなく、面接のみでコミュニケーション能力や論理的思考力を選考ポイントとしています。
3位のヒューリックが求める人材は「積極性のある人、チャレンジするのが好きな人、プロフェッショナルになりたい人、当事者意識が高い人」で選考ポイントは志望動機、自己PR、コミュニケーション能力としています。
平均年収上位の会社が求めているのは、「洞察力」「やり抜く力」「コミュニケーション力」「人間性」「積極性」等の能力を持った人材ということが見えてきそうです。
今後、キャリアアップを目指すのであれば、これらの平均年収が高い企業が求める力を身に付ける、という視点を持ち努力していくといいでしょう。
具体的には人間性、コミュニケーション能力を身に付けるためにボランティアに積極的に参加してみる、自己投資としてお金をかけてでも英会話を学ぶ、資格取得を目指すといった行動も、知識面でのレベルアップはもちろん、その行動過程がやり抜く力の養成につながっていくかと思います。
あわせて読みたい
・女性が年収500万円稼ぐためには? 具体的な3つの方法
・年収が高い人は、Amazonレビューをどう見ているの?
・独身の年収800万円と年収1000万円は、税金面でどちらが勝ち組なのか
まとめ
今回紹介させていただきました「就職四季報2020年版」には1286社の会社のモットーである企業理念や、採用で重視する選考ポイント、求める人材他、給与、有給、残業等の情報まで掲載されています。
キャリアップを目指すには何が必要なのかのヒントが盛りだくさんですので、是非、この機会にご覧になってみてください。