財形貯蓄の仕組み、メリットとは?わかりやすく解説

資産運用

財形貯蓄は何に使う?

海外旅行など、好きなことに使う

貯まったお金をぱーっと好きなことに使ってしまいましょう。
海外旅行が趣味の方は、財形貯蓄の目的を海外旅行資金にします。海外に行くために財形貯蓄をスタートするので、良いモチベーションになります。
1年以上積み立てないと引き出せない制約も、1年後に海外旅行に行くためであればよい機会に変わるでしょう。

必要な支出にあてる ローンでなく現金購入で利息をカット

財形貯蓄を臨時的な支出のための財布にしてしまいます。
家のリフォームや修理は臨時的にかかる支出なので、あてにできる貯蓄があれば安心です。

また、大きな買い物のための資金としてもよいでしょう。
例えば、車の購入です。車は安い買い物ではないため、ローンで購入する人も少なくありません。ただし、ローンには利息がかかります。200万円を利率2.0%の5年返済でローンを組んだ場合、利息はおよそ10万円です。現金購入すれば、利息もかからないのでおトクです。

子どもがいる世帯は、教育資金という選択肢も。大学進学の場合、入学金や授業料などの出費がかさみます。
車のローンと同じように、財形貯蓄を取り崩して現金で支払えば、利息はかからずにすみますね。

投資でさらに資産を増やす

せっかくまとまった資金ができるのですから、投資によってお金に働いてもらえば、さらに資産を増やすことができます。

生命保険の一時払いで解約返戻金を増やす

終身保険など、解約返戻金がある生命保険は、保険料を毎月払うよりも一時払いにするほうが支払う保険料が総額で少なくなります。
しかも、保険料を払ってしまえば、死亡保障を持ちつつ解約返戻金を増やすことができます。

不動産投資

アパートや土地などの不動産を購入して、賃貸アパートや駐車場として貸すことで収入を得ます。収入は定期的に入ってきますので、年金感覚で収入を得られるのが魅力的なところです。
不動産投資は、立地条件次第では投資額以上に収入を得られる可能性がありますが、逆に、不人気な物件は借り手がつかなくなり、収入を得ることができなくなるリスクがあります。
投資用の不動産を選ぶ時には、長期的な視点で考えるとよいでしょう。

不動産投資をする場合は、土地・建物の費用などの初期投資以外に、固定資産税や管理費用などの定期的にかかる経費(=ランニングコスト)があることをお忘れなく。計画的に投資を行いましょう。
ただし、これらの経費は、税金を計算する時に不動産収入から差し引くことができます。

不動産収入から経費を引いた残りが所得といって、ここに税金がかかります。
経費にできるのは、定期的にかかるランニングコストや減価償却費です。減価償却費は、建物の購入額を耐用年数で割った金額をいい、経費にできます。
ちなみに、耐用年数は建物の構造により法律で決められた年数ですが、国税庁のホームページで建物の耐用年数を調べることができます。

また、不動産投資をする場合、サラリーマンでも確定申告をする必要があります。
しかし、簡単に確定申告書が作成できるサイトがあります。必要な書類をそろえれば、確定申告書もあっという間に完成します。ぜひ利用してみてください。

まとめ

一般財形貯蓄は、税金面の優遇がないかわりに、引き出しの制限はありません。財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄は、税金面の優遇があるかわりに、それぞれ目的外の引き出しにはペナルティがつきます。
どちらも、給与から天引きなので、貯蓄するのが苦手だという方にはオススメです。いつの間にか財産が増えているというのも魅力です。
財形貯蓄制度の利用を検討される場合、まずはお勤めの会社に財形貯蓄制度があるか、確認してみてください。

山田 香織

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、産業カウンセラー。 FP歴9年。会計事務所で11年間、経営・税務相談業務を経験した後、FP事務所を開業。 個人から...

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